新規性
・計測機器を車載し、時速40~80km程度の走行速度で計測が可能である。
・覆工壁面撮影システム(MIS)で取得したカラー画像からは、ひび割れ、漏水、表層劣化などの変状が認識でき、形状を計測するモービルマッピングシステム(MMS)で取得した3Dデータからは断面形状、変形モード、段差、うきなどを求めることができる。
期待される効果
・従来の近接目視点検等が人力作業であったのに比べ、走行しながらの計測のため安全性が向上すると共に、現場作業時間が短縮できる。
・時速40~80km程度の走行速度であるため、通行止めや交通規制がなく計測可能である。
・時速40~80km程度の走行速度で計測で、0.2mm以上のひび割れが検出可能である。
・本技術の判定内容では、3Dデータであるため、変状の客観的把握、打音検査必要箇所を抽出し、点検結果を適切に判定できるとともに、正確、客観的な変状展開図として記録できる。さらに二回目以降の点検結果と比較することで、進行性判定、変状原因の推定など、トンネル健全度診断、詳細調査や対策要否の検討を行うことができる。
適用条件
① 自然条件
・道路トンネル内では天候等に影響されないが、屋外の天候によりGPSを取得できない場合は、計測できない。
・屋外では強風、強雨、降雪時には使用不可であるが、小雨では使用可能。
・気温0℃~40℃で使用可能。
・昼夜問わず計測可能。
② 現場条件
・点検時には作業スペース2.1m×6.0m=12.6m2で交通規制スペースはない。打音検査時等には高所作業車設置スペース2.5m×5m=12.5m2で、これ以外に交通規制スペースが必要である。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・道路トンネル定期点検要領(案)
・地理空間情報活用推進基本法
・測量法
・道路交通法
使用する機械・工具