壁面走行ロボットを用いたコンクリート点検システム

2024/08/27 更新

点検実施状況

NETIS登録番号：KK-210040-A

概要

ハイピア等の高所作業車が適用できないコンクリート構造物の壁面において、壁面走行ロボットを用いた遠隔操作での点検技術。
〇特徴
・壁面走行ロボットはバキュームにより壁面に吸着するため、材質問わず壁面を走行可能
・壁面走行ロボットを遠隔操作で走行させながら550mm幅の点検を行う
・3本のハンマでコンクリート表面を叩いた音（周波数）を解析することで打音点検を行う
・打音点検結果は、位置標定によりマッピングし異音部を視覚的に評価
・ひび割れ点検結果は、2台のカメラで撮影した画像を自動合成し、ひび割れ等の表面変状を自動検出
・打音結果及びひび割れ点検結果は、自動解析を行うため点検作業員の技能によらず評価可能

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新規性

壁面走行ロボットを用いて遠隔操作により、画像によるひび割れの自動抽出及び打音点検結果の自動評価方法に変えた。

期待される効果

・足場や高所作業車等が不要となるため、経済性の向上および工程の短縮
・点検作業員による高所作業が不要で、地上面で点検作業が可能となることから転落等のリスクが軽減するため、安全性の向上
・画像によるひび割れの自動抽出及び打音点検結果の自動判定ができ、操作に特別な資格が不要であり、施工性の向上
・交通規制や足場仮設が不要であり、足場仮設における樹木の伐採や地ならし等の整地が不要なため、周辺環境が低下しない