新規性
・測位システムをGPSから、より多くの位置衛星情報を利用できるGNSSに変えた。
・距離計測システムを、空間フィルター方式の非接触距離計から、レーザードップラー車速計に変えた。
・地中レーダ探査装置をSIR-20から、より高速信号処理ができるSIR-30に変えた。
・新規にGNSSの位置情報と地中レーダ波形が関連付けられるときにかかるわずかな時間の補正機能を付加した。
・地中レーダーアンテナを別車両で牽引する牽引式から、直接車体に艤装する車載型に変えた。
期待される効果
・GPSからGNSSに変えたことにより利用可能な測位衛星数が増え、空洞探査位置の品質向上が図れる。
・レーザードップラー車速計に変えたことにより、高精度に走行軌跡を検出することができ、GNSSが受からない区間、精度が大幅に低下した区間においても、空洞探査位置の品質向上が図れる。
・SIR-30に変えたことにより、高速(最高時速89km)でのデータ取得が可能となるため、施工性の向上が図れる。
・時間の補正を行うことにより、地中レーダ検出位置の精度が向上し、複数回走行のデータを一度に取り扱い、解析することができるため、施工性(測定効率)の向上が図れる。
・従来技術でも運転に牽引型免許は不要であったが、車載式に変えたことにより車両がコンパクトとなり熟練の運転技術が不要となったため、調査および移動時の施工性、安全性の向上が図れる。
適用条件
① 自然条件
・気温0~40度の範囲。
・豪雨時は測定不可。
② 現場条件
・探査車が走行可能な場所(調査用車両の通行スペースとして2.5mが必要)。
・路面が広範囲に冠水、もしくは積雪していないこと(凍結可)。
③ 技術提供可能地域
・技術提供可能地域については制限なし。
④ 関係法令
・特になし。