G-ECSパイル工法

2022/07/29 更新
  • 施工例1
  • 施工例2

NETIS登録番号:HR-110006-A(旧登録)

概要

小径(φ114.3-406.4)鋼管杭を回転貫入で地盤中に埋設し杭基礎とする工法。高い先端支持力を確保し、低騒音・低振動かつ無排土の環境考慮型杭工法を実現。

新規性

無廃土で鋼管杭基礎が造成できるため、産業廃棄物(セメント混合土、泥土)処分と建設発生土の排出ゼロを達成した。また、施工時にはセメントを使用しないことからアルカリによる水質汚濁を発生させないため環境負荷が極めて少ない技術である。杭材として使用する鋼管杭は工場製作するため構造物基礎の品質に対する信頼性が極めて高い。中堀工法は先端支持力確保にセメントを使用する場合があることから、支持力の発現に養生日数が必要となるが、新技術は既成材料を使用することから施工直後に要求される支持力の確保が可能で、根固め工法に比較して工期の短縮が図れる。新技術は従来の鋼管杭工法と異なり、杭先端に拡大翼を装着し回転貫入することにより、地盤への貫入性(施工性)と同時に支持力を確保した。

期待される効果

① 低騒音、低振動、無排土
・鋼管杭の地盤への埋設は鋼管杭自身を油圧モーターによる回転貫入で行うため低騒音・低振動かつ無排土で施工できる。
② 大きな押込み支持力
・杭先端の拡大翼の効果により大きな支持力が得られる。
③ 高品質
・工場製作の鋼管杭を使用し、埋設する鋼管杭全数について支持層深さの確認と打ち止め管理をおこない設計支持力の確保を確実に行う。施工管理は施工管理装置により埋設深度、回転トルク、貫入量、施工時間等を連続的に測定することにより、その変化から支持層の深さを確実に確認して埋設深さの決定を行う。同時に打ち止め管理はPR値(回転数ごとの貫入量)で管理し支持力を確実に確保する。このような施工管理を行うことにより杭1本毎に支持層の深さを確認して設計根入れ長の確保が行えるため、確実に設計支持力の確保ができる。
④ 環境負荷低減
・無排土施工で支持力確保にセメントを用いないために産業廃棄物ゼロ、建設発生土ゼロのゼロエミッション実現。供用完了後撤去した杭材は鋼材のためリサイクルが可能である。
⑤ 狭隘箇所での施工性確保
・油圧回転式クローラ杭打ち機1台で鋼管杭の埋設施工が行えるため、狭隘な作業ヤードや作業高さに制限がある場所においても施工可能である。
⑥ 経済性
・杭先端に拡大翼を装着しているため軸径に比較して杭一本あたり押し込み支持力が大きく、同じ荷重条件では中堀最終打撃工法に比較して杭径が小さくなること等から経済的である。

適用条件

① 自然条件
・杭打ち機が転倒する恐れがある暴風時(風速10m/s以上)と杭の立てこみ作業時玉掛けワイヤーの滑りや杭接続部の溶接個所の品質確保ができない降雨時(5mm/h)は作業不可。ただし、降雨を遮蔽して監督員の承諾を受けた場合を除く。
② 現場条件
・杭施工に必要なヤードは杭打ち機本体および杭材料置き場を考慮するとA=40m2以上必要である。また、施工地盤の支持力は杭打ち機の転倒防止と杭の施工精度確保のためQa≧50kN/m2が必要である。施工地盤が軟弱で支持力が不足する場合には鋼板等を敷きならし施工足場を確保する。なお、杭打ち機の移動時に施工性を確保するためにコーン指数qc≧490kN/m2が必要となる。
近接施工は敷地境界から0.5m以上の離隔が必要である。高さ制限がある場合には低頭仕様(機械高さ3m)の杭打ち機を選定する。
③ 技術提供可能地域
・日本全国
④ 関係法令等
・特になし。

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
(株)三誠
TEL
03-3551-0211
企業情報
公式サイト

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