新規性
・鋼管杭と鉄骨柱を、コンクリート基礎とアンカーボルトで接合する工法から、TPプレートを介して直接ボルトで接合する工法に変えた。
・TPプレートと鉄骨ベースプレートを接合するボルト孔を工場で孔を空ける先孔工法から、現場で鋼管杭打設後にTPプレートの上に直接墨出しをして小型ハンディタイプ磁気ボーラーで孔を空ける後孔工法に変えた。
期待される効果
・接合方法をコンクリート基礎からTPプレートに変えたことにより、荷重が軽減され杭長が短くなり経済性が向上する。
・鋼管杭と鉄骨柱を直接ボルト接合に変えたことにより、14工種が4工種に削減され工程が短縮される。
・ベースプレートとTPプレートを直接接合に変えたことにより、コンクリートを使わないので施工性が向上する。
・ボルト孔の空け方を先孔工法から後孔工法に変えたことにより、位置ずれによる手直しが発生せず品質が向上する。
・コンクリート基礎をTPプレートに変えたことにより掘削工程が無くなり、地山崩壊・転落等の事故の危険性が減り安全性が向上する。
・コンクリート基礎を無くしたことにより作業占用面積が減り、建設発生土も発生しないことから周辺環境への影響が低減する。
適用条件
① 自然条件
・原則として現場で降雨、強風時には作業を行わない。
・雨天時、風速10m/sec以上の風がある場合、溶接作業やクレーン作業は行わない。
・気温が+5℃以下の場合には、溶接作業を行わない。 ただし、気温が-10~+5℃以上の場合で、溶接部から100㎜以内の部分が全て+36℃以上に予熱されている場合にはこの限りではない。
② 現場条件
・施工ヤードと仮置きヤードを合わせ7m×14m≒100m2以上必要
・施工現場は原則として整地された平地とする。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- 鋼管回転圧入機
- 小型ハンディタイプ磁気ボーラー
- センターポンチ
- トルクレンチ
- ラフテレーンクレーン