新規性
・従来の護岸施工では仮締切を必要としたドライ施工が一般的であったが、カメレオン工法では、仮締切を必要としない潜水士による水中施工を可能にした。新技術を可能にするにあたり、ブロック形状をヒンヂ連結とすることでシャックル連結や鉄筋溶接等の作業がなくなり、潜水作業を可能とした。また、ブロック6個と吸出防止材を貼付け群体施工とすることで作業効率を上げた。
期待される効果
・カメレオンは一般的な環境ブロックとしての植生定着も優れているが、一番の特徴は従来河川・海岸工事で行われてきた仮締切・水替えを必要としないことで工費を削減でき、工期を短縮できる。また、環境面では矢板等の打込みによる振動・騒音等の心配がなくなることや、水替えがなくなることで地下水脈の遮断がなくなり井戸枯れ等のリスクも減らせる。
適用条件
① 自然条件
・水中施工においては、水中法面整形箇所の土質が砂質土系の場合では栗石等への置換え等の処理が必要となる。
② 現場条件
・潜水士によるカメレオンブロックの水中施工は、潜水士の作業時流速を0.5m/sec以下に抑える必要がある。
・水中施工における施工最大水深は5.0m程度(バックホウの作業範囲制限による)。
・潜水士によるカメレオンブロックの水中据付では濁水中においても、特殊吊具や調整具を使用し施工できる。
・据付作業範囲(25tクレーン)及びブロック仮置ヤードは7m程度の幅員が必要。
③ 技術提供可能地域
・日本全国可能。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具