新規性
・災害等の非常時に瞬時に電源を供給する発電装置をディーゼルエンジン発電装置から、復旧が早く、運搬性能に優れ、安定供給可能なLPガスを燃料とした非常用ガスエンジン発電装置に変えた。
・火気に対するLPガスボンベの保安対策として、発電装置内にLPガスボンベ収納室と火気との間に開口部のない不燃性隔壁を設置して火気と遮断した。
・停電時にはエンジンを自動で起動後、発電機電源へ切り替えを行う。また、復電時は自動で商用電源へ切り替えを行った後、エンジンを停止し、スタンバイ状態になる。
期待される効果
・災害に強いLPガスを採用:電気や都市ガスと異なり、調達が容易で、いち早く復旧が可能で、
運搬性能及び、災害時でも安定的に供給可能。
・LPガスボンベを筐体内に設置:装置筐体内の収納室に設置することにより、配管・配線作業が不要となり、施工性が向上する。
・LPガスは気体燃料のため、ガソリンや軽油のように燃料流出による河川等への水質汚染がない。
・燃料劣化がなく、長期間保存後でも円滑な始動ができる。
・排気ガスに硫化物・すす等の有害物質を殆ど含んでおらず、NOx・PM等大気汚染の原因となる物質の排出量が極めて少ない。
・LPガス30kgx2本で、燃料を補給することなく72時間以上の連続運転が可能。
・燃料の入れ替えはLPガスボンベの容易な交換だけで、液体燃料継ぎ足し時のこぼし等の心配がない。
・EB-2000αでは情報通信機器を筐体内に搭載可能(19インチラック装備)。
・筐体上部に計測機器を可能であるため、設置面積を縮小することができる。
適用条件
① 自然条件
・周囲環境:温度:-5℃~+40℃
・耐火温度:+40℃
② 現場条件
・屋外設置、屋内設置の場合は換気を行う。
・設置スペースとして、1.5m×1.5m程度必要となる。(周囲離隔として1m程度必要)
・非常時の供給電力AC100V
・必要な空気を取り込むことができ、有効な換気を行える。
・多量の未燃ガスが滞留しない。
・容易に点検することができる。
③ 技術提供可能地域
・全国(工場所在地:佐世保)
④ 関係法令等
・電気事業法/ 電気設備に関する技術基準を定める省令/ 内線規定/ 建築基準法/ 消防法/高圧ガス保安法/ 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律/ その他関係法令及び規格