新規性
1.従来技術では、鉄筋端部にフック加工されたものを使用していたが、本技術では閉鎖型リング形状のため、シンプルな形状である。
2.従来技術では、フックの引っかかりがあり過密配筋状態になる。本技術では改善され、コンクリートの充填性も良くなる。さらに、かぶり厚さの確保がしやすい。
3.従来技術では、鉄筋端部の加工形状により鉄筋の運搬等で手間がかかったが、本技術では自動溶接した溶接部を有するリング形状で形状保持性があり、コンパクト(折り曲げ内法直径が鉄筋径の4倍以下)なため、現場での運搬、配筋時の施工性、安全性が改善される。
期待される効果
1.従来工法では、施工できない作業空間の狭い現場での施工が可能となる。
2.工場加工のため、現場での溶接管理が不要であり、工場で加工精度も確保されているため、鉄筋組み立て時の施工精度確保や先組鉄筋の形状保持に効果的。
3.高強度鉄筋にも適用可能であり、高強度コンクリート構造にも対応できる。
※従来技術における中地震動に対する損傷制御の柱・梁および柱梁接合部の短期許容せん断力(日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」)では、せん断補強筋の短期許容引張力を390N/㎟以下に制限している。本技術では、SD490の溶接閉鎖型のリングを用いることで、せん断補強筋の短期許容引張力は490N/㎟と向上することができる。
適用条件
①自然条件
制限なし。
②現場条件
制限なし。
③技術提供可能地域
制限なし。
④関係法令等
制限なし。
⑤納入先
全国加工工場から搬入。
使用する機械・工具