新規性
従来、透水性舗装(インターロッキングブロック、透水性コンクリート、透水性アスファルトコンクリート)においては大雨の際などに雨水(表面水)が急激に路床に浸透することを防ぎ、路床から細粒分が路盤へ混入することを抑制するために軟弱な路床土を掘削し支持力の大きな砂や砕石によりフィルター層として5㎝~10㎝設けることを標準としていた。
この技術はフィルター層に使用される砂や砕石の代わりに高い透水機能と不織布の細かい目によるフィルター機能及び耐久性を有したジオテキスタイルフィルターに置き換えることで施工性を改善し、路床崩壊を防ぐものである。
期待される効果
透水性舗装において路床と路盤の間に設けられるフィルター層に使用される砂や砕石から路床上面用ジオテキスタイルフィルターに変えたことにより路床土の掘削作業や砂の搬入、転圧が必要なくなり、本フィルターは転がして敷設することができることから経済性、施工性が向上し工程の短縮が図れる。
適用条件
① 自然条件
・気象に関して降雨、降雪、強風等の場合は正常な施工ができないため施工時期の変更が必要
② 現場条件
・材料の仮置きスペースとして約0.6㎡が必要
・路盤工の場合はシート敷設前に不陸整正を実施する必要あり
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし
④ 関連法令等
・特になし