新規性
・主桁の材質をSS400材から高強度のSM490材に変えた。
・主桁支点部位置を端部から桁中央でも支点を設けることができるように変えた。
・主桁等を現場毎に合わせて設置する作業から、システム化した部材による設置作業に変えた。
・中間対傾構等を大型部材から小型部材に変えた。
・上部工の設置作業時にボルト取付用孔明けや部材取付に必要なガス及び溶接による作業を、ボルト接合による作業に変えた。
期待される効果
・高強度のSM490材に変えたことにより、主桁間隔への任意設定及び長スパンへの対応ができることから支持杭本数の削減が可能となるので、工期短縮と経済性の向上が図れる。
・高強度のSM490材に変えたことにより、大型揚重機の上載が可能となるので、品質の向上が図れる。
・主桁支点の位置を端部以外にも支点とすることを可能としたことにより、スパン長を6mから13mまで1mピッチで対応することができるので、経済性の向上が図れる。
・主桁、中間対傾構等の部材をシステム化することにより、材料の転用ができ廃材を減少させることが可能となるので、経済性と周辺環境の向上が図れる。
・中間対傾構等の部材を小型化したことにより、取付けボルトの本数が減るので、施工性の向上が図れる。
・主材、中間対傾構等の部材をシステム化したことにより、全てボルトによる組立てができ現場でのガス及び溶接による作業が不要となるので、施工性の向上が図れる。
適用条件
① 自然条件
・架設時には、法令等に基づき下記悪条件下では作業を中止する。
・強風時-10分間の平均風速が10m/秒以上の場合。
・暴風時-瞬間風速が30m/秒を超える場合。
・大雨時-1回の降雨量が50mm以上の場合。
・大雪時-1回の降雪量が25cm以上の場合。
・中程度の地震時-深度階級が4以上の場合。
② 現場条件
・主桁及び部材等の支材仮置き場が必要である(仮置き場:幅B=0.5m×(主桁本数-1)+1m、長さL=主桁長+1m)。
(例:幅員8m、スパン12mの場合 B=0.5m×(5本-1)+1m=3.0m、L=12.0m+1m=13.0m)
・作業(施工)スペースとして、使用重機により重機寸法+0.5mのスペースが必要である。
(例:120tfクローラクレーン使用の場合 B=6.635m+0.5m×2=7.635m、L=4.950m×2+0.5m×2=10.900m)
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具