新規性
鋼板プレストレス強化工法を用いて、従来製品と同程度の厚さと単位重量で、覆工板の使用スパンを従来の2.0mから4.0mへ長スパン化した。
期待される効果
・従来技術では2.0m間隔で設置しなければならない桁材の間隔を4.0mに広げられるため、地上部からの視界が良好で作業員を視認しやすく、作業員に対する安全性が高い。
・同じ開口面積において覆工板台数を減らすことが可能になる。
・桁材が従来技術より少なくなる分、掘削深さが浅く、桁や覆工板の数量も少ないため設置・撤去手順が簡易になる。特に覆工板の撤去のみで大きな開口が確保できるため、毎日の作業では桁材の設置・撤去が不要である。
・覆工板を外した際の開口部の障害物となる桁材が4mに1本であり、地上部からの重機作業で従来技術よりアームが桁に干渉しにくく視界も広い。
・従来技術よりも覆工板台数が少なくなり、また従来技術では毎日受桁の設置・撤去も必要であるが、本技術では不要である(覆工板の撤去のみで十分な開口を得られる)ため、毎日の覆工板撤去・設置の時間が短くてすむ。その結果、本体工事に多くの時間をかけられる。
・従来技術よりも桁材の使用量が少なく、コスト低減につながるとともに省資源でもある。
・覆工板台数と桁材本数が少ないため、騒音を発生しうる接合箇所数が少ない。
適用条件
① 自然条件
・大雨、強風、雷発生時等 荒天時には、設置・撤去作業を行わないこと。
・海浜部、温泉地など強腐食環境では耐久性が損なわれるおそれがあるため使用しないこと。
② 現場条件
・トラッククレーン(4.9t吊)使用による設置・撤去作業でのトラッククレーン占用範囲 L7.8m×W4.6m=35.9m2(アウトリガー最大張出)
③ 技術提供可能地域
・特に制限なし。
・製品在庫拠点からの運賃が必要(現在の製品在庫拠点は大阪、福岡、東京、名古屋、仙台)
④ 関係法令等
・特になし。