新規性
・石綿(アスベスト)含有仕上塗材及び下地調整材をディスクグラインダーで削り落として撤去する工法(乾式)から、超高圧水で撤去する工法(湿式)に変えた。
・廃棄物(剥離物と汚水)を吸引・回収できるようにした。
期待される効果
1.安全性向上
水を使った湿式工法であるため、粉じんが飛散せず、作業場内の視界が良くなるので作業環境が向上する。また剥離物と汚水の回収、分別、沈殿、ろ過、排水の作業が自動でできるので作業時の安全性が向上する。
2.コスト削減
超高圧水を回転噴射する工法は、撤去能力が高く、塗膜の種類や表面状態の影響を受けにくい。そのため作業効率が安定し、施工性が上がるのでコスト縮減が図られる。
3.省力化
機器一台当たりの作業効率が上がり、省力化が可能となる。また、隔離養生を必要としないので、汚れ防止のためのプラスチックシートによる養生で済む。
適用条件
①自然条件
・強風時は施工できない。
②現場条件
・超高圧ポンプ車、吸引車、濾過システムの設置場所(約80㎡)が必要となる。
・駐車場所はぬかるみの無い平坦な路面であること。(勾配、段差のある場所は不可)
・水道が近くで取れる事(20L/分程度)。
・廃材の荷降し時にトラッククレーンが使用できること。
・高圧ポンプ車設置場所から100m以内の範囲であること。
・ろ過・中和処理後の水を排水可能であること。
・仮設足場は壁との離れが250mm以上であること。
③技術提供可能地域
・中部地区、近畿地区に限る。
④関係法令等
・大気汚染防止法(昭和43年6月10日法律第97号)
・石綿障害予防規則(平成17年2月24日厚生労働省令第21号)
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律施工規則(昭和46年9月発行 厚生省令第三十五号)
・作業環境測定法施工規則(昭和50年8月発行 労働省令第二十号)