新規性
・機械攪拌式深層混合処理工法の改良体(ソイルセメントコラム)の中心に鋼管杭を挿入する工法とした。
・芯材となる鋼管杭は、ソイルセメントコラムとの一体性を高めるため、付着力の向上する段付き鋼管を採用した。
期待される効果
・改良体の耐力を増加させ、従来のソイルセメントコラムよりも小さな径で、大きな支持力を確保できる。
・鋼管杭を挿入することで、せん断力や曲げ応力に対する性能が向上する。
・大きな支持力により、ソイルコラム径や長さを減少させることで、固化材使用量や建設廃土を減少させる。
・鋼管芯材を有することで、ソイルコラムの品質に影響されることが少なく、深部にまで応力が伝達される。
・適用地盤範囲が広く、ソイルセメントコラム先端地盤平均換算N値は、0.15以上、周面地盤の平均換算N値は0.6以上で設計可能。
適用条件
① 自然条件
・気温が5℃以下の時は、溶接を行わない。
・風速毎秒10m以上の風が吹いているときは溶接は行わない。
・地中の転石等は事前撤去とする。
② 現場条件
・作業スペースは、およそ6m×6m以上が必要。
・地中・上空障害物(約10m)がある場合は事前撤去とする。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・建築基準法・労働安全衛生法
・建築物のための改良地盤の設計及び品質管理指針(日本建築センター)
使用する機械・工具
- ソイルコラム施工重機
- スラリープラント
- 発動発電機
- バックホウ