新規性
・壁高欄の型枠を木製型枠から埋設型枠(繊維補強セメント板)に変えた。
期待される効果
■工程
・埋設型枠に変えたことにより、製造工場で予め加工した埋設型枠を搬入し、現場では組立てるだけなので、脱型作業が省けるなど施工の省人化、省力化が図れ、工程が3分の2に短縮できる。
■施工性
・埋設型枠に変えたことにより、従来の木製型枠施工では熟練した型枠大工を必要としていたが、普通作業員により組立て可能であるため、型枠大工を75%削減することができる。
■品質
・埋設型枠に変えたことにより、壁高欄表面が真空押出し成形された緻密なKKフォームとなるため、外部からの劣化因子(塩分・二酸化炭素など)の浸透を抑え、耐久性が向上する。塩分の浸透深さを無垢のコンクリートに比べ30%にまで低減できる。
・埋設型枠に変えたことにより、KKフォームがポリプロピレン繊維で補強されているので、はく落防止性能が高まる。
■環境
・埋設型枠に変えたことにより、木材の産廃処理を95%削減し、さらに、壁高欄の有効断面として機能するのでその分の生コン量と相殺できることなどの特長により、木製型枠に比べてCO2を36%削減できる。
■安全性
・埋設型枠に変えたことにより、現場での型枠加工作業が省力化され、組立解体などの高所作業が2/3に短縮されるので、その分安全性が向上する。
適用条件
① 自然条件
・埋設型枠の設置は、日本国内における一般環境の範囲であれば適用可能。
・型枠同士のジョイント部のシール施工に関しては雨天時を回避して施工する。
② 現場条件
・埋設型枠の重量:形状によるが、15~50kg/枚の重量。
・現場搬入の荷姿:通常1m×1.5m、あるいは、1m×2.0mのパレットに複数枚重ねて現場へ搬入する。
・1パレット重量は、最大1トン程度。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具