アルプラス工法(強酸性土壌対策工)

2024/08/28 更新
  • アルプラス工法の施工タイプ
  • 酸性矯正材(シェルレミディ)
  • 施工事例

NETIS登録番号:QS-030056-VE(旧登録)

概要

臨海施設や養殖産業などで発生する貝殻を原料としたシェルレミディ(貝殻粉砕物)を用いて強酸性土壌に植生を回復させる資源循環型緑化工法。地山からの湧水の有無に応じて矯正材混合タイプと矯正層造成タイプの2タイプから選択することができる。

新規性

これまでは、ゼオライトや炭酸カルシウムといった資材を散布したり混合したりして酸性土壌を中和していたが、効果が短期間しか持続しないので、施工後も維持管理を行い定期的な資材の追加が必要であった。また、大量に使用する場合には、資材単価が高価であるために施工コストを圧迫するという問題もあった。
本工法に使用するシェルレミディは、酸性中和効果の持続性が非常に高く、従来まで使用していた資材と比較して植物が生育しやすい環境を長期間維持することができる。また、シェルレミディを生育基盤に配合する「矯正材混合タイプ」とシェルレミディを配合した矯正層を吹付け造成する「矯正層造成タイプ」によって地山の湧水状況に応じたバリエーションを選択して施工できる。

期待される効果

1.環境にやさしい
 シェルレミディは、臨海施設や養殖産業から発生するカキやムラサキガイなどの貝殻を粉砕したリサイクル資材で、水に溶けないので水質を悪化させず、自然の力により強酸性を矯正して植生を回復する。
2.効果が長期間持続
 シェルレミディは、炭酸カルシウムなどの一般的な中和材と比較して酸性に対する中和効果が長期にわたって持続する。
3.低コストを実現
 シェルレミディはリサイクル資材であり、低コストな施工を実現する。
4.植物の育成が良好になる
 シェルレミディは、植物の成長に必要なミネラル(塩化ナトリウムや亜鉛、マンガンなど)を多く含むので、植物の生育が促進される。

適用条件

① 自然条件および現場条件
・日平均気温が10~25℃
・プラントヤードとして90m2(3m×30m)以上必要
・資機材運搬経路の確保
② 適用可能な範囲
・pH4.0(H2O2測定法)以下の酸性土壌地や、pH5.6以下の酸性雨が観測される地域
・勾配が1:0.5よりも緩やかな法面
・直高80m以下の法面(直高80m以上の法面はハイグリーンショット工法を併用)
・地山からの湧水がない場合:矯正材混合タイプ
・地山からの湧水がある場合:矯正層造成タイプ
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし
④ 関係法令等
・特になし

施工事例・施工実績

工事採用実績

48件
99件
17件

施工手順

カタログ

カタログPDF

会社情報

会社名
東興ジオテック(株)
TEL
03-3456-8761
企業情報
公式サイト

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