新規性
・作業角度に応じ、自動でエンジンを左右に最大20度傾斜させる構造とした(エンジン傾斜自動制御)。
・無線遠隔操作による除草作業を可能にした。
期待される効果
・エンジン傾斜自動制御構造により、等高線刈りの際に汎用ガソリンエンジンの傾斜使用限界角度(通常25度以下)以上の急傾斜地(最大45度まで)においても除草作業が可能となり、エンジンの焼き付き防止が図れる。また、重量物のエンジンやバッテリ、燃料タンクをエンジンとともに傾斜面山側へ向け自動傾動させる構造にすることで、機体重心位置が傾斜面山側へ移動することとなり、急傾斜面でも横転し難い安定した草刈作業が可能となる。
・無線遠隔操作による除草作業を可能にしたことにより、急傾斜面での除草作業時に作業員が転倒・滑落、刃の跳ね返り等による事故に遭うことがなく、更に騒音や振動、刈草くず、土埃等の悪影響を受けないため、安全且つ楽に草刈作業を行うことができる。
適用条件
① 自然条件
・軟弱地面や降雨時、降雨後は作業可能傾斜角度が減少する
・強風、強雨、降雪時は作業を行わない
② 現場条件
・遠隔操作に対し通信障害のない場所に限る
・草刈機が前後方向に25度以上傾く状態での草刈作業は不可(草刈機が左右方向に傾く場合には45度傾斜まで可能)
・樹木や構造物、障害物周辺、落下や脱輪の危険性がある場所付近の刈取は不可
・石飛び等からの安全性確保の観点から、草刈機近傍の前後方向からの操作は避ける
・滑り易い固い地面等では作業可能傾斜角度が減少する
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供制限なし
④ 関係法令等
・特になし