ミニウォール工法

2021/08/11 更新
  • ミニウォール工法施工機
  • 施工機種の選定

NETIS登録番号:KT-140131-A(旧登録)

概要

ブーム先端に、掘削機を取付け、狭隘な場所での施工が可能とした技術

新規性

・溝壁の掘削を多軸錘オーガ式からチェーンカッター式に変えた。
・三点式固定リーダをテレスコピック型クレーンのブーム先端に取り付けた懸垂式リーダに変えた。

期待される効果

■懸垂式リーダに変えたことにより、以下の効果が期待できる。
・施工機を溝壁に近接させる必要がなくなるので、狭隘な場所での施工性の向上が図れる。
・施工機の施工基面から高低差のある箇所への施工が行えるので、施工性の向上が図れる。
■チェーンカッター式に変えたことにより、以下の効果が期待できる。
・セメントスラリーと原地盤の全層を鉛直方向に対して一度に混合攪拌できるため、均質なソイルセメント壁が造成できるので、壁体の品質の向上が図れる。
・従来技術よりも施工機の重心位置を低く抑えることができるため、施工機の転倒に対する安全性の向上が図れる。
・芯材間隔を任意に設定できる等厚のソイルセメント壁が造成できるため、必要最小断面での壁体の造成が可能となるので、経済性の向上が図れる。
■懸垂式リーダに変えたことにより、以下の効果が期待できる。
・小規模な設備での施工が行えるため、機械損料費が抑えられるので、経済性の向上が図れる。

適用条件

① 自然条件
・荒天時には施工を中止する。
② 現場条件
・標準施工が可能な広さ(200m2以上)を有していること。
 機械の組立解体場所10m×25m(250m2)以上、プラント設備スペース6m×10m(60m2)以上、材料置き場5m×10m(50m2)程度、材料搬入路3.5m以上が確保できること。
 作業面積:作業効率の面からは300m2以上が望ましい。
・施工機作業幅
 施工時には、施工機の移動範囲に対して、下記作業幅を確保した基盤面の整地されていること。
 但し、施工機のテレスコピック型のブームにより広い作業半径が確保できるので、作業範囲を全て整地する必要はない。
 作業幅:施工機本体幅(施工機寸法表のC参照)に作業余裕幅1.5mを加えた幅以上(DAK150_4.15m,TK350_5.60m,TK750_6.40m)
・上空制限
 基本的に上空制限が設けられていないことが前提となる。
 機械高:DAK150_12.0m,TK350(TK750)_17.5m
・既設構造物への近接限界
 DAK150:溝壁軸方向275mm、溝壁軸直角方向450mm
 TK350:溝壁軸方向350mm、溝壁軸直角方向557mm
 TK750:溝壁軸方向350mm、溝壁軸直角方向557mm
・障害物
 連続壁の造成を計画する箇所に転石、鉄筋コンクリートなどの強固な地中障害物がある場合は、事前に移設または除去が可能であること。
・段差施工
 施工機設置位置と施工箇所の段差は5m以下であること。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • カッタービット
  • グラウトホース
  • グラウトポンプ
  • グラウトミキサー
  • バックホウ
  • 発動発電機
  • ミニウォール掘削機
  • ミニウォール施工機
  • ラフテレーンクレーン
  • 流量計

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
太洋基礎工業(株)
TEL
052-362-6351
企業情報
公式サイト

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