超高耐久プレキャストPC桟橋

2024/08/30 更新
  • ECFストランド(1S15.2)
  • 供試体製作状況
  • 定着長測定状況

NETIS登録番号:KKK-210002-A

概要

・コンクリート強度を上げることで緻密化が図れ、これと防錆効果の高い内部充てん型エポキシ樹脂被覆PC鋼より線(ECFストランド)を組み合わせることで、極めて過酷な腐食環境下に曝される桟橋の高耐久化を実現する技術である。コンクリート強度は、60N/mm2と80N/mm2、ECFストランドも普通強度と高強度から選択でき、構造物の形状や規模、要求性能に合わせた組み合わせが可能であり、工法選定の自由度が大きくできる。
・組み合わせとしては、既存杭を使用した岸壁の再構築において、床板厚や上部工荷重を変えることなく高耐久化を図りたい場合は、60N/mm2と普通強度ECFストランドが適する。また、新設の桟橋構築において、床板厚を小さくして上部工荷重を低減(下部工への負担を軽減)したい場合や床板厚の最小化とスパンの長大化を両立させたい場合は、80N/mm2と高強度ECFストランドの組み合わせが効果的である。

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新規性

コンクリート強度50N/mm2と非被覆タイプのPC鋼より線によるPC床板を、高強度コンクリート(60N/mm2、80N/mm2)と内部充てん型エポキシ樹脂被覆PC鋼より線(ECFストランド)を使用したプレキャストPC床板に変えた。また、PC床板だけでなく、工法選定の自由度が大きくなったことで、桟橋上部工の主梁や横梁のプレキャスト部材にも適用できるため、構造物全体の高耐久化を図ることができる。

期待される効果

・高強度コンクリートと高強度PC鋼より線を組み合わせることで部材断面(床板厚)を低減できるため、上部工重量(上部工死荷重反力)が軽減できる。
・従来技術におけるコンクリートの水セメント比(36.0%)に比べ新技術は29.0%と7.0%低減できるため、コンクリートの緻密性が向上する。これにより、塩化物イオン等の腐食因子の浸入を抑制できる。
・PC鋼材の表面被覆だけでなく各素線間の間隙部に至るまで防食性、遮蔽性に優れたエポキシ樹脂が充填されたECFストランドを使用することで、塩化物イオンの侵入にともなう鋼材腐食が防止できる。
・耐久性の向上により、将来的な劣化に対する補修費や架け替えによる更新費が削減できるため、ランニングコストを低減できる。

適用条件

①自然条件
・通常の施工同様に、強風・強雨等法令で定める作業中止基準を超えた場合は施工を行なわない。
②現場条件
・プレキャスト部材の運搬車両や架設用揚重機等の通行および架設方法に応じた施工ヤードが必要となる。
・クレーンでの架設が可能であること。
・プレキャスト部材を海上輸送する場合は、船舶の係留場所が必要となる。
③技術提供可能地域
・陸上または海上輸送での部材運搬が可能な地域。
④関係法令等
・労働安全衛生法
・道路交通法
・海上交通法令

施工事例・施工実績

工事採用実績

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施工手順

会社情報

会社名
(株)日本ピーエス
TEL
0770-22-1400
企業情報
公式サイト

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