新規性
・大型の防舷材をスポット的に取付けることが可能で、不定期便や緊急接岸に対応が可能。
・防舷材を容易に着脱できるよう、事前に取付台座を岸壁に設置しておき、大型船の寄港時のみ防舷材を短時間で取付台座に着脱できる。
期待される効果
・クレーンやフォークリフトを用いて簡易に短時間での着脱が可能。
・管轄する複数岸壁で同じ着脱式防舷材を共有することによりコストを抑えることが可能。
・取付の容易さにより、必要な時にのみ防舷材を挿入することができ、普段は防舷材を 保管する事で、防舷材の耐用年数が向上。
・他の岸壁に、同じ形式の鋼製架台を設置する事で、他タイプ・他サイズの防舷材などを他のクルーズ船岸壁と共有利用することが可能となる。
・バースの最も利用頻度が高い箇所を限定して設置する事で、取替えコストの低減を図れる。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
【係船岸】
・重力式の場合、既設防舷材と異なるサイズ・タイプ・ゴム質の防舷材を設置する場合は、岸壁強度の確認が必要である。
・矢板式の場合、既設防舷材と異なるサイズ・タイプ・ゴム質の防舷材を設置する場合は、岸壁強度の確認が必要である。上部工下側のアンカーが、矢板やタイロッドと干渉しないか確認が必要である。
【横桟橋及び桟橋】
・杭式の場合、防舷材の配置が杭の前面になるため、設置位置が限られる。既設防舷材反力から杭の強度が決められているため、十分に強度検討を行う必要がある。
・ジャケット式の場合、防舷材の配置が杭の前面になるため、設置位置が限られる。また、取付台座の設置に既設アンカーの取付穴(ジャケット側)を用いる必要があるため、ボルト本数や径に制約が生じる可能性がある。既設防舷材反力から杭の強度が決められているため、十分に強度検討を行う必要がある。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・「港湾の施設の技術上の規準・同解説 平成19年7月」(社団法人 日本港湾協会発行)
・「漁港・漁場の施設の設計参考図書 2015年版」(社団法人 全国漁港漁場協会発行)
・「港湾工事共通仕様書 平成29年3月」(社団法人 日本港湾協会発行)