新規性
・水中軸受の摩耗量を数値化する手法として、水中軸受と主軸の隙間量を測定する方法を適用した。
・水中軸受と主軸の隙間量の測定に、ポンプ組込み型の変位センサを採用した。
・点検時だけでなく通常のポンプ運転中に自動測定を行うことで、軸受摩耗量の傾向管理ができるシステムとした。
・主軸の振れ回り量を測定できるため、水中軸受の偏摩耗などの詳細な状態を診断することが可能となった。
期待される効果
・従来技術(振動周波数解析)では不可能であった水中軸受の磨耗量を測定することができる。
・ポンプ運転中に水中軸受の摩耗量を自動測定できるため、出水期においてもポンプを休止することなく水中軸受の診断ができる。
・蓄積された摩耗量データから水中軸受の劣化傾向や余寿命を把握することで、事前に適切な処置を採用する状態監視保全(予防保全)ができる。
・従来の時間計画保全に比べ効率的かつ経済的な予防保全ができる。
・ポンプを分解することなく、水中軸受の摩耗量を高精度で測定することができる。
・測定機器がポンプに組み込まれているため、診断毎の測定機器設置作業が不要。
適用条件
① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
・ポンプ運転中に測定するシステムのため、ポンプが運転可能な条件が必要。
・診断システムに供給可能な電源(AC100V)が必要。
③ 技術提供可能地域
・制限なし(日本国内に限る)
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- 診断システム盤
- 水中軸受診断システム
- センサーユニット・盤
- 立軸斜流ポンプ