新規性
・従来技術は改良材料に砂を用いていたが、本技術は丸太に変えた。
・従来技術は改良材を大きな振動により打設していたが、本技術は鋼管を無排土で回転圧入した後に丸太を静的に圧入する方法に変えた。
・従来技術は700mm程度の大きな改良径であったが、本技術は丸太を用いることで細い改良径に変えた。
期待される効果
1.改良材料を丸太に変えたことにより、丸太に固定化された炭素を地中に長期貯蔵できるため、地球温暖化緩和が図れる。
2.鋼管を無排土で回転圧入した後に細い丸太を静的に圧入する方法に変え、低振動低騒音で施工できることにより、材料の飛散、建設残土の発生がなく、周辺環境への影響抑制が図れる。
3.新技術に変えたことにより施工機械を小型化することができるようになり、
・小回りが利き狭隘な土地での施工、敷物なしでの施工ができるため、都市部や搬出搬入制限のある所などに適用でき、施工性の向上が図れる。
・組立、解体がないため経済性の向上が図れ、工程の短縮が図れる。
4.自然素材である丸太を圧入する方法に変えたことにより、地盤を液状化させ地下水を懸濁させるなどの地下水汚染の心配がなくなる。
5.細い改良径・低振動で鋼管回転圧入・丸太静的圧入する方法に変えたことにより、近接構造物との離間を1mとって施工することにより近接構造物の変位がないことから、変位緩衝孔の施工の必要がなく、経済性の向上が図れる。
6.材料は木材であるため、残数量の確認が容易にでき、施工性の向上が図れる。
7.森林管理における間伐材などの未利用材を使用することができるので、資材の有効活用が図れる。
適用条件
① 自然条件
作業中止条件:
・強風:10分間の平均風速が毎秒10m以上。
・大雨:1回の降雨量50mm以上。
・大雪:1回の降雪量25㎝以上。
・地震:震度階級4以上。
② 現場条件
・材料置き場・施工スペースとして、10m×10m=100m2程度必要。
・最小作業高さは、11m以上必要。
傾斜:
・作業ヤードは、傾斜がなく平坦な作業ヤードであること。
③ 技術提供可能地域
制限なし。
④ 関係法令等
・騒音規制法・・・・平成17年4月27日 環境省。
・振動規制法など・・平成16年6月9日 環境省。