新規性
・従来の縦格子は斜めから見ると空間率が小さく、特に交差点などでは見通しが悪く危険である。そこで楕円加工を施した縦格子を斜視界方向に配置することで、空間率の拡大を図り見通しの改良を実現した。
・縦格子柵は溶接式が一般的であるため、勾配部は現地実測を行い製作していたが、胴縁と楕円格子との接合部をピン構造(ボルト式)にしたことにより他部材を使わずとも、現場の勾配に合わせて調整・設置が可能となった。
・鋼材を溶融亜鉛めっき鋼板から高耐侯性めっき鋼板(ZAM)を使用することで耐久性が向上する。
期待される効果
・斜視界の空間率が大きくなるため、交差点などの見通しが良くなり交通の安全性が高まる。
・標準パネル(水平用)で勾配部に対応できるため、事前の現地実測が不要で短納期での対応が可能である。
・標準スパン以外でも現地で容易にカット、穴あけ加工して施工ができる。
・格子はボルト止めのため、パネル損傷時、パネルのパーツ毎の交換が現地で容易にできる。
・鋼材を高耐侯性めっき鋼板(ZAM)を使用することで、溶融亜鉛めっきに比して約4倍の耐食性があることからライフサイクルコストが安くなる。
適用条件
① 自然条件
・通常の施工活動ができる範囲(悪天候時(降雪、風水害時)は不可)
② 現場条件
・4t車程度で材料を搬入可能なこと。
・格子パネル(1,100×3,000)を仮置きできるスペースがあること。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・道路構造令
使用する機械・工具