新規性
・縦格子パネルの横胴縁と縦桟の接合部を溶接構造からピン構造に変更した。また支柱とパネルの接合部を溶接ガセット構造から支柱を軸に回転が可能なブラケット金具を用いたピン構造に変更した。
・ブラケット金具にツメにより係合可能なパネル受けを設けた。
・縦格子パネルの横胴縁の材料をSTK400材から高強度のSGH400材に変更した。
期待される効果
・パネルのピン構造化及び支柱のパネル取り付け部のピン構造化により、標準パネル、標準支柱で現地勾配及び線形折れに傾動・追随が可能となったため、特注製品のエキストラが不要となることから、経済性の向上が図れる。
・レベル部・勾配部を問わず標準部材で対応可能となることから、部材間配りの時に選別作業がなくなり施工性の向上が図れる。
・ブラケット金具にパネル受けを設けたことにより、パネルをブラケットに仮置きできパネルを落ちない様に支えておく必要がなくなることから施工手間が軽減し施工性の向上が期待できる。
・材料をSTK400材から高強度のSGH400材に変更。材料強度が高い分板厚を低減しパネルを軽量化。作業者の労働環境の向上が図れる。
・パネルを軽量化したことにより、鋼材使用量を削減。鋼材の製造、運搬、廃棄等により発生するCO2排出量を削減できる事から、周辺環境への影響が改善される。
適用条件
① 自然条件
・土中建込みやコンクリート根固め時において、雨天時には施工できない。
② 現場条件
・転落防止柵の施工スペ-ス:1スパン施工するのに、3.3m(長さ)×0.3m(幅)=0.99m2が必要。
・資材搬入条件:4t程度のトラックで材料搬入が可能であること。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・道路構造令 昭和45年政令第320号平成23年12月26日政令第424号