傾斜監視クラウドシステム(OKIPPA)

2024/08/28 更新
  • OKIPPA104
  • 設置例
  • 活用イメージ

NETIS登録番号:KT-190097-VE

概要

傾斜を監視したいインフラ施設について、省電力広域無線通信LPWA(※)を搭載した小型センサボックス(10cm×10cm×4cm)だけで、インターネット環境にあるPCやスマホ等により常時傾斜監視できるシステム。
(※)「Low Power Wide Area」の略称で、IoT向け通信に適した省電力・長距離通信を実現する省電力広域無線通信ネットワークの呼称

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新規性

・センサ部とデータロガー部が分離している特定小電力無線の計測機器システムから、センサ・無線通信・電池をワンパッケージ化した小型センサボックスの計測システムに変更した。
・通信範囲が200~300m程度の特定小電力無線から、広範囲に通信できる省電力広域無線通信LPWAの「Sigfox(シグフォックス)」に変更した。
・大雨想定時等、計測・通信間隔を変更したい場合、現地での操作から、クラウド上での遠隔操作に変更した。
・傾斜角度は3軸方向、精度は約0.1°である。

期待される効果

■ワンパッケージ化した小型センサボックスの計測システムにしたことにより、以下の効果が期待される。
・自営の基地局の設置及び保守運用が不要なため、経済性が向上する。
・給電及び通信の配線が不要で、センサボックスをビス2本で固定し設置するだけなので、安全性が向上する。
・センサボックスが小規模なため、周辺環境への影響を低減できる。
・設置作業はセンサボックスを設置するのみなので、工程が縮減できる。

■省電力広域無線通信LPWAの「Sigfox(シグフォックス)」に変更したことにより、以下の効果が期待される。
・通信範囲が広範囲となるため、中継器の設置が不要となり、経済性が向上する。
・通信回線数の制限が無くなるため、基地局の増設が不要となり、経済性が向上する。
・通信が省電力(従来:1年間弱 ⇒ 新技術:約2年間)なため、電池交換作業が削減でき、施工性が向上する(維持管理時に省力化できる)。

■クラウド上での遠隔操作方式に変えたことにより、以下の効果が期待される。
・計測間隔の変更は遠隔操作でできるため、現場での危険作業が不要となり、安全性が向上する。
・管理画面の閲覧で、パソコン等に特別な設定が不要で、即時閲覧可能なため、設定のための工程が短縮できる。

適用条件

①自然条件
・使用温度範囲は、-10~60℃
②現場条件
・ドライバーによるビス止め、インパクトドライバーによる穴あけ作業のためのスペース(1.0m×1.0m程度)が必要
・水没状態では使用不可
③技術提供可能地域
・日本国内における無線通信(LPWA:sigfox)が可能な範囲(2019年7月末現在、人口カバー率95%)
④関係法令等
・特になし

施工事例・施工実績

工事採用実績

11件
15件
33件

施工手順

会社情報

会社名
西松建設(株)
TEL
03-3502-0227
企業情報
公式サイト

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