新規性
・センサ部とデータロガー部が分離している特定小電力無線の計測機器システムから、センサ・無線通信・電池をワンパッケージ化した小型センサボックスの計測システムに変更した。
・通信範囲が200~300m程度の特定小電力無線から、広範囲に通信できる省電力広域無線通信LPWAの「Sigfox(シグフォックス)」に変更した。
・大雨想定時等、計測・通信間隔を変更したい場合、現地での操作から、クラウド上での遠隔操作に変更した。
・傾斜角度は3軸方向、精度は約0.1°である。
期待される効果
■ワンパッケージ化した小型センサボックスの計測システムにしたことにより、以下の効果が期待される。
・自営の基地局の設置及び保守運用が不要なため、経済性が向上する。
・給電及び通信の配線が不要で、センサボックスをビス2本で固定し設置するだけなので、安全性が向上する。
・センサボックスが小規模なため、周辺環境への影響を低減できる。
・設置作業はセンサボックスを設置するのみなので、工程が縮減できる。
■省電力広域無線通信LPWAの「Sigfox(シグフォックス)」に変更したことにより、以下の効果が期待される。
・通信範囲が広範囲となるため、中継器の設置が不要となり、経済性が向上する。
・通信回線数の制限が無くなるため、基地局の増設が不要となり、経済性が向上する。
・通信が省電力(従来:1年間弱 ⇒ 新技術:約2年間)なため、電池交換作業が削減でき、施工性が向上する(維持管理時に省力化できる)。
■クラウド上での遠隔操作方式に変えたことにより、以下の効果が期待される。
・計測間隔の変更は遠隔操作でできるため、現場での危険作業が不要となり、安全性が向上する。
・管理画面の閲覧で、パソコン等に特別な設定が不要で、即時閲覧可能なため、設定のための工程が短縮できる。
適用条件
①自然条件
・使用温度範囲は、-10~60℃
②現場条件
・ドライバーによるビス止め、インパクトドライバーによる穴あけ作業のためのスペース(1.0m×1.0m程度)が必要
・水没状態では使用不可
③技術提供可能地域
・日本国内における無線通信(LPWA:sigfox)が可能な範囲(2019年7月末現在、人口カバー率95%)
④関係法令等
・特になし
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