新規性
表面被覆成分(水性アクリル酸エステル)、撥水成分(変性ポリシロキサン)、表面改質浸透成分(コロイダルシリカ)など数十種類の成分を効果的にブレンドした一液型塗料を開発した。塗布後、それぞれの成分が有機的・複合的に働くことにより、コンクリート構造物の劣化抑制効果を高める。
従来技術との違いは、
・表面被覆部分は透湿性を有しているため(従来技術の数十倍以上)、従来の塗料に見られる、膨れやはがれが極めて生じにくい。
・水性塗料であるため、下地が完全に乾燥していなくても施工可能である。
・一液型塗料のため、二液型塗料(従来技術)のような材料の攪拌ミス・配合ミス、可使時間管理がなく、品質管理、施工管理が容易である。
・従来技術と異なり、完全無溶剤塗料のため、非危険物で消防に抵触しない。
・施工は、標準塗布量0.25kg/m2(通常2回塗布)で完了するため、工程数および工期が従来技術の1/3~1/2以下と短縮できる。
・工程数および工期が短縮されるため、施工コストが従来技術の1/3~1/2以下と縮減できる。
・塗布後は、標準タイプの場合は無色半透明塗膜に仕上がるため、塗膜下のコンクリート躯体の状況がわかる。なお、調色タイプもあり、常備色はグレー色。
期待される効果
・コンクリート構造物の耐久性向上(施工不良の低減、多成分ブレンドにより各性能が向上)
・経済性(コスト・工期)の向上
適用条件
① 自然条件
・気温5度以上で施工すること(製品が凍結しないこと)。
・高湿度条件下(湿度90%以上)では、乾燥・硬化時間が長くなる場合があるので避けること。
② 現場条件
・気中部
③ 技術提供可能地域
・全国へ製品提供可能。ただし、運搬費(運賃)が別途必要。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具