高強度腹起工法(ヒロセメガビーム)

2022/06/21 更新
  • 概要図

NETIS登録番号:KK-150043-VE

概要

高強度腹起し材と従来型腹起し材を適材適所に配置した土留め支保工

新規性

・従来の山留材は材質がSS400で最大サイズはH-500×500×25×25であるが、高強度腹起(ヒロセメガビーム)は、材質がSM490AでサイズをH-800×400×16×36とし、曲げ耐力をH-500×500×25×25を2本分以上に改善した。また、長さ9mでの質量は、ヒロセメガビームが2987kgに対し、H-500×500×25×25を2本とすると5400kgとなるため、軽量化を実現した。さらに、従来の山留材H-400×400×13×21を横に2列並べれば、ヒロセメガビームとボルト接合できる構造とした。

期待される効果

■ヒロセメガビームを使用する区間と2H-400×400×13×21を使用する区間の両者で軽量化した。
・ヒロセメガビームを使用する区間
ヒロセメガビーム9mの質量:2987kg
2H-500×500×25×25の9mの質量:5400kg
-質量44.69%削減(100-2987/5400×100)
・2H-400×400×13×21を使用する区間
2H-400×400×13×21の1mあたりの質量:2×200=400kg
2H-500×500×25×25の1mあたりの質量:2×300=600kg
-質量33.33%削減(100-200/300×100)
ここで、H-500の単位質量を300kg/m、H-400の単位質量を200kg/mとする。
質量の大幅削減による効果として、以下の効果がある。
・工期短縮
1日あたりの工事の出来高が質量に依存するため、工期短縮になる。
・工事費の削減
25t吊ラフテレーンクレーンを50t吊ラフテレーンクレーンに変更しても工事費の削減となる。
・安全性の向上
クレーン作業が減少するため、安全性が向上する。
・周辺環境対策向上
クレーン作業の減少による使用燃料削減により、排気ガスを削減する。

適用条件

① 自然条件
・クレーン作業ができない強風時や、溶接ができない降雨時などを除き、施工可能である。
② 現場条件
・50tラフテレーンクレーン幅7.4m×長さ12.33m=91m2の作業スペースに加え、資材置き場が必要である。
③ 技術提供可能地域
・日本国内であれば、技術提供地域について制限はない。ただし、沖縄県では高強度腹起材を保有していないため、他の地域からの運搬費が必要になる。
④ 関係法令等
・一般的な建設関係法令(騒音規制法、振動規制法等)に則る。

使用する機械・工具

  • 油圧ジャッキ
  • ラフテレーンクレーン

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
ヒロセ(株)
TEL
03-5634-4501
企業情報
公式サイト

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