ビーズリンガーネット工法

2024/08/29 更新
  • 施工例1
  • 施工例2

NETIS登録番号:QS-090008-VE(旧登録)

概要

落石エネルギー吸収装置を設置した高エネルギー(E=2,100kJレベル)対応のポケット式落石防護網。

新規性

本工法は、高エネルギー吸収型ポケット式落石防護網として以下の新規性を有する。
・落石を受ける最上段横ロープと2段目横ロープは、それぞれ2本配置しワイヤーロープへの負担を軽減した。
・横ロープ両端部にビーズリング・KT装置の緩衝機構を設置することで、スリップ機能による吸収エネルギーの増大およびワイヤーロープ・アンカーには想定以上の荷重は作用しない。
・滑車構造で連続された吊ロープは、吊ロープへの作用力の軽減および落石衝突挙動を網全体に分散させ、緩衝機構挙動へ大きく寄与する機能を有する。
・支柱間隔を従来工法の4倍となる12mを標準として、設置間隔を拡大できることから、沢状の斜面・起伏の激しい斜面および外カーブや内カーブ斜面等の斜面条件に対し、比較的安定した支柱設置が可能である。
・S、M、Lタイプは1m×1m間隔に補助ロープを設置しているため、落石挙動の伝達機能が向上する。
・SSタイプは高強度金網を採用することにより、補助ロープ間隔を3m程度に拡げ、施工性および経済性を向上させた。
・積雪対応型構造の使用、スパン長の変更により最大で積雪深4.0m程度の地域でも設置が可能である。

期待される効果

・緩衝機構(ビーズリング・KT装置)を設置することで、大規模落石エネルギーに対応できる。
・緩衝機構のスリップにより、ワイヤーロープ・アンカーには一定以上の荷重が作用しないため、アンカー設置地盤への負荷も軽減できる。
・実物実験により連続載荷への性能効果も確認できているため、防護効果の安全性が高い。
・緩衝機構によるエネルギー吸収量が増大するため、中規模~大規模落石エネルギーに対し、コスト縮減に寄与できる。
・可能吸収エネルギーが大きいため、長大法面において下方の位置での待受けが可能であり、設置面積を縮減できる。
・支柱本数およびアンカー本数が減少し、緩衝機構の採用でアンカー規格も限定できることから施工性の向上が図れる。
・支柱間隔が12mに拡大できることから支柱損傷度合いも軽減される。
・最大で積雪深4.0m程度までの地域でポケット式落石防護網が計画可能になる。

適用条件

① 自然条件
・緩衝機構の取付けは雨天時を避けること。
② 現場条件
・ラフテレーンクレーンまたはトラッククレーンの作業可能な場所。
・片側交通規制または、時間制限交通規制が必要(作業可能範囲の占有幅の確保を要する)
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
(積雪地域については、条件によるが最大で積雪深4.0m程度まで対応可能)
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • ハンドハンマ
  • ラフテレーンクレーン

 

  

施工事例・施工実績

工事採用実績

19件
538件
4件

施工手順

会社情報

会社名
亜細亜防災協会
TEL
076-495-7674
企業情報
公式サイト

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