新規性
・水袋を入れる手間を取り除いた。
・突入車両の衝突エネルギー吸収を、水(液体による流動エネルギーへの変換)からバリケード部(スリット鋼板と支柱によるトラス構造)の変形による衝撃吸収に変えた。
・キャスターを取り付けた。
・衝突時にのみ路面に食い込むスパイクピンを搭載した。
・特殊ゴムが裏面についたフロントパネルを前面に取り付けた。
期待される効果
・クッションドラムの水袋が無くなることで重量物(水袋)の出し入れ作業が不要となり、施工性と工程が向上。
また全体が軽量化して品質が向上する。
・水が衝突時に反動で周囲に飛ぶ2次災害が防止され、安全性が向上する。
・バリケード部のトラス構造は折り畳みが可能となり、コンパクトな収納とキャスターによる可搬性により、施工性が向上する。
・スパイクピンを搭載することにより、アスファルト舗装や氷雪路面に突き刺さることで停止効果が生まれ、安全性が向上する。
・フロントパネルによって車両前輪が乗り上げるため、跳ね飛ばさずに引き込む作用が生じ、2次災害を防止する。
また車両の自重がパネルにかかり特殊ゴムと路面との摩擦による停止効果が増し、安全性が向上する。
適用条件
①自然条件
・乾燥したアスファルト路面での自然条件が望ましい。
・寒冷地域などの氷雪路面対応可能だが、停止距離は伸びる。
②現場条件
・工事施工場所から20m以上離れた位置であること。
・幅2.4m以上の確保が取れない場所では設置しないこと。
③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし。
・在庫がある場合は5日~7日程度、在庫がない場合は受注生産で納期約1.5ヵ月程いただく場合がある。
※製造は、北海道工場また本州工場で生産。
④関連法令等
土木工事安全施工技術指針 令和4年2月 国土交通省大臣官房技術調査課
第13章 道路工事
第4節 維持修繕工事
1.保安施設等の設置及び管理
(1)作業個所では、道路条件に応じて、適切に各種標識、バリケード等の設置、または工事標識車等を配置したうえで行うこと。