後方視界を妨げないソーラー式積載型車載標識装置

2024/05/28 更新
  • 標識を傾倒し、後方視界を確保。
  • 標識の動作説明(1.表示⇒2.下降⇒3.傾倒収納)

NETIS登録番号:CB-160005-VE

概要

交通規制等が必要な現場に、トラックの荷台に積載した車載標識装置を搬送し、標識で交通規制の表示を行う装置に関する技術。具体的には、交通規制を行う場合は標識を垂直に起立・上昇させて表示を行い、規制を解除しトラックを移動する場合は標識を下降させた後に手動で水平に傾けることでリアウインドウからの後方視界を確保し後退時と走行時の安全性を向上させるソーラー式積載型車載標識装置に関する技術。

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新規性

従来、標識を水平の状態(非使用状態)から垂直の状態(使用状態)に可変する車載標識装置にあっては、標識の下部を支点として標識を90度起立するために起立に大きな力を必要とし、専用の駆動機構を用いることが必須であった。 そのため、90度起立する構造の車載標識装置にあっては小型の車載標識装置しか開発できなかった。そこで、新技術は、標識の中央よりを支点として標識を90度回転させる従来に無い発想を用いることで、標識を手動で回転できる大型の車載標識装置の実用化に成功した。
また、表示にLEDを用いる大型の標識にあっては表示用電源に発電機が使われていたが、フルカラーによる華美な表現を避けLED3色による省エネ表示を基調とすることでソーラーパネルとバッテリのみによって無日照による長期間表示を可能とした。

期待される効果

標識を手動で90度回転する独自の方法を用いたことで、表示面が大きい大型の標識が採用でき、表示に対し遠方からの高い視認性が得られる効果がある。
また、標識を垂直の状態から90度回転し水平の状態にすることで、リアウインドウからの視界が完全に確保されるため、運転者が後方を直視した状態で車を安全に操作することができるといった効果がある。
さらに、従来の大型の車載標識装置にあっては、天候の急変時に車から大きく突出した標識に過度な風圧を受け停車時の安全性や操舵性が損なわれるといった問題があったが、新技術では標識を水平にすることで風圧を受ける面積を約1/10にすることができるため、悪天候による工事の一時中止などに迅速に対応することができる効果がある。

適用条件

①自然条件
周囲温度:-10℃~40℃、湿度:90%
②現場条件
一般道路上及び高速道路上
③技術提供可能地域
全国
④関係法令等
道路交通法施工令第二十二条第三号ハ(内閣府令で定める「自動車」及び「軽自動車」積載物を積んだ状態で高さがそれぞれ3.8m及び2.5mを超えない)
道路法(車両制限令:幅2.5m、高さ3.8m)
道路運送車両法(道路運送車両の保安基準)
国又は地方自治体の工事に適用される道路工事保安設備設置基準

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
名古屋電機工業(株)
TEL
052-443-1111
企業情報
公式サイト

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