パッチガード工法(内部挿入型犠牲陽極材)

2024/09/02 更新
  • パッチガード陽極材
  • システム構成
  • 陽極材設置イメージ(補修材施工前)

概要

断面修復箇所のマクロセル腐食による再劣化防止を目的として開発された、流電陽極方式の小型点状タイプの電気防食工法。犠牲陽極材を既設コンクリート内に削孔挿入し、鉄筋に接続することで亜鉛と鉄とのイオン化傾向の違いにより鉄筋の腐食を抑制する。

新規性

鉄筋コンクリート構造物の再劣化防止や、塩害・中性化による腐食抑制に効果的な犠牲陽極材で、鉄筋と陽極材の接続には耐久性に優れたチタンワイヤーを採用している。作業員による施工のばらつきを低減するため、バンドを用いてワイヤーを鉄筋に確実に固定することで、ワイヤーと鉄筋間の導通不良を抑制し、安定した防錆効果が得られる。また、本工法は陽極材を既設コンクリート内へ削孔挿入して設置するため、補修材による電気抵抗値の増加等の影響を受けにくく、良好な電流分布により高い防錆効果が得られる。

期待される効果

1.結束ワイヤーは耐久性に優れたチタン製を採用。
2.作業員による施工のばらつきを抑制するため、結束線と鉄筋との接続には結束バンドを採用し、ワイヤーを鉄筋に確実に固定することで、ワイヤーと鉄筋間の導通不良を抑制。
3.陽極材は既設コンクリート内へ削孔設置するため、補修材の品質による影響を受けにくく、高い防錆効果を得ることができる。
4.モニタリングによる効果の確認や、施工後の期待寿命の評価が可能。
5.陽極材はΦ25mmの削孔のみで容易に取り付けることができ、追加はつりを必要としないため工期短縮やコストの低減が可能。
6.供用年数に対応した4タイプ(65g、120g、160g、180g)の陽極材を用意、特殊品も対応可能。
7.外部電源を用いないシステムのため、施工後のメンテナンスが容易。

適用条件

① 自然条件および現場条件
・飛沫帯、大気中の鉄筋コンクリート構造物
② 適用可能な範囲
・大気中部の鉄筋コンクリート全般
・塩害、中性化による腐食の抑制
・特に効果の高い適用範囲:断面修復箇所のマクロセル腐食の抑制
・適用できない範囲:水中部(条件により適用可)
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・特になし

施工事例・施工実績

工事採用実績

10件
79件
32件

施工手順

カタログ

パッチガード工法

会社情報

会社名
東興ジオテック(株)
TEL
03-3456-8761
企業情報
公式サイト

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