NKさび安定化防錆工法

2024/02/29 更新
  • 素地調整
  • 下塗り①
  • 下塗り②
  • 中塗り
  • 上塗り完了

NETIS登録番号:SK-100009-VR(旧登録)

概要

塗替塗装で重要な素地調整でブラストによって金属素地を出すのが最適だが、騒音、飛散の問題があり、湿式工法が主流になっている。2種ケレン、3種ケレンでは残存錆が錆を誘発する原因となって耐久性を担保できない。NKさび安定化防錆工法は残存錆を無溶剤型エポキシ樹脂系さび安定化塗料NK-100Eでマグネタイト化させて安定化させ、無機系塗料のシールコート007Mで保護することで、長期耐久性を確保している。 

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新規性

・素地調整を3種ケレン以上として簡素化した。
・さび安定化塗料を無溶剤型エポキシ樹脂系のNK-100Eにすることで、残存活膜を侵すことなく施工できるようにした。
・中塗り・上塗り塗料を無機系塗料のシールコート007Mにすることで、塗装系の長期耐久性を担保した。

期待される効果

塗装系の耐久性は保護塗料の耐久性に大きく依存している。従来工法の弱溶剤形ふっ素樹脂塗料上塗の塗膜消耗速度は0.5μ/年に対し、NKさび安定化防錆工法のシールコート007Mの塗膜消耗速度は0.4μ/年である。
弱溶剤形ふっ素樹脂塗料上塗が一層塗りであるのに対し、NKさび安定化防錆工法では中塗り・上塗りをシールコート007Mの重ね塗りとし、塗膜厚は2倍ある。これにより、長期耐久性を持たせることができる。
また、鉛含有塗料の塗替で主流になっている湿式工法では鉛系さび止め塗料を剥離しきれず、掻き落とし後2種ケレンを行うため、作業員安全対策と環境安全対策が必要である。NKさび安定化防錆工法は剝離・掻き落とし後、全体をアルコール洗浄し、鋼材露出部のみを2種ケレンする。このため、環境への有害物質の流出が無く、作業員安全対策のみとすることができる。
以上により、素地調整費用、安全対策費を低減できる。

適用条件

橋梁、横断歩道橋などの鋼構造物

① 自然条件
・降雨、降雪またはそれらが予測される場合は施工できない。
・湿度85%以上の時は施工できない。
・気温5℃以下の時は施工注意。対策が必要。
・基材温度が5℃以下の時、基材温度が30℃以上の時は施工注意。対策が必要。
② 現場条件
・電動工具の使用できるスペースがあること。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・船舶安全法:危険告示 別表第5 引火性液体類 中引火点引火性液体
・労働安全衛生法:危険物(引火性のもの)
・労働安全衛生法:有機溶剤中毒予防規則
・消防法:第4類 第二石油類(非水溶性)

使用する機械・工具

  • 電動工具(素地調整)
  • ハケ
  • ローラー

施工事例・施工実績

施工手順

カタログ

NKさび安定化防錆工法

会社情報

会社名
烏城エンジニアリング(株)
TEL
086-2239-7567
企業情報
公式サイト

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