新規性
・砂防堰堤に用いる上流側保護材(残存型枠)をコンクリート二次製品から波形鋼板パネルに変更した。
期待される効果
・洪水時の土石流や砂礫等の直撃に対する耐衝撃性に優れており、コンクリート残存型枠におけるひび割れ等の発生がない。
・上下左右の4辺をボルトで締結するので、内部材の露出を防止できるため、内部材の土石流による磨耗や凍結融解による劣化を防止できる。
・上流保護材は1枚が20kg程度以下と軽量のため、取り扱いが容易となり安全性が向上するとともに、型枠組に熟練工を必要としないため施工性が向上する。
・上流保護材はCO2排出原単位の小さい鉄鋼製であり、重量も軽量化しているため、CO2排出量が削減される。
適用条件
① 自然条件
・降雨時は内部材の品質に悪影響を及ぼす危険性があるので、時間雨量2mm以上時は打設中止とするなど適切な処置が必要である。
・寒冷地においては内部材の品質に悪影響を及ぼす危険性があるので、氷点下になる場合は材料を加熱するなど十分な防寒対策が必要である。
② 現場条件
・上流側、下流側保護材の仮置きスペースとして、180m2程度以上のスペースが必要。
・堤体近傍に砂防ソイルセメントを製造できるスペースがあることが望ましい。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・河川管理施設等構造令
使用する機械・工具
- コンクリートミキサー車
- 吊り金具
- バイブレータ
- ラフテレーンクレーン