新規性
・従来の現場打コンクリートによる型枠兼用外部保護材の構築を、プレキャストコンクリートブロックによる型枠兼用外部保護材とした。
・砂防ソイルセメントの敷均し、締固め作業の効率を高めるため、ブロックと砂防ソイルセメントの接する面の勾配は垂直及び3分勾配とした。
・プレキャストコンクリートブロックの上下左右とも、かみ合わせ形状とし、露出部を低減した。
・プレキャストコンクリートブロック上部に転落防止柵を設置できる構造とした。
・プレキャストコンクリートブロック前面の意匠は滑面および擬石模様を選択することができる。
期待される効果
プレキャストコンクリートブロックを型枠として用いることで、砂防ソイルセメントを連日施工ができ、工期の短縮が図れる。
・プレキャストコンクリートブロックを型枠として用いることで、型枠の設置、撤去作業や足場が不要となる。
・プレキャストコンクリートブロックと砂防ソイルセメントは、製品に取り付けたアンカー材により一体化が図れる。
・プレキャストコンクリートブロックを堤体の一部として断面内へ組み込む構造となる。
・かみ合わせ形状により、外部から流水等による浸食を防止する。
・かみ合わせ形状により、ブロック据付時の設置効率の向上および安定性の向上が図れる。
・締固め作業が行いやすい形状であることから、締固め不足を解消し砂防ソイルセメントの品質の向上が図れる。
・プレキャストコンクリートブロック上部に転落防止柵を設置することにより、作業員の安全性を確保できる。
・現場に合わせたプレキャストコンクリートブロックの意匠を選択することにより、周囲の景観と調和を図ることができる。
適用条件
① 自然条件
・砂防ソイルセメントの施工条件下であれば、問題無い。
② 現場条件
・ブロック据付用にラフタレーンクレーン25t吊が必要。
③ 技術提供可能地域
・制限無し。
④ 関係法令等
・河川法や砂防法等の河川・砂防に関係する法令に準拠。