残存型枠で構築するブロック積擁壁(フラットテックウォール)

2021/03/05 更新
  • 標準断面図および模式図
  • フラットテック自立システムの概要

NETIS登録番号:QS-190048-A

概要

道路工事および河川工事等において、のり面を保護する擁壁施工の省力化。

新規性

・熟練工によるブロック積(石積)作業を軽減できる作業形態にした。
・間知ブロック等を設置と同時に自立できるコンクリートパネル(高さ50㎝、幅100㎝、厚さ6㎝およびデザインパネル7㎝)に変えた。
・パネル設置(自立)後の微調整(位置・勾配)をインパクトレンチで行えるようにした。
・FT治具により、パネルを任意の位置に設置(自立)できるため、ずらし積みに対応できるようにした。
・現場打ち基礎をプレキャスト基礎に変えた。
・納入荷姿をコンパクトにした。

期待される効果

・施工の軽作業化による作業員の負担軽減。
・パネルの設置スピードを大幅に向上できる。
・ずらし積みの場合、曲線区間におけるパネル間の隙間を最小に抑えることができる。
・ずらし積みの場合、曲線半径が小さい区間においても、基礎ブロックの適用効果が発揮できる。
・直線および曲線施工ともに施工性の向上を図ることができる。
・胴込めコンクリートの打設面が連続する構造のため、打設作業を効率的に行うことができる。
・板状のコンクリート製品のため、端部やコーナー処理が比較的容易にできる。
・納入荷姿がコンパクトなため、受入れや配置にかかる時間を短縮できる。
・広い仮置きスペースを必要としないため、狭い現場にも対応できる。
・生産性の向上および工期短縮が期待できる。
・熟練工を必要としないため、外注工事を抑えることができる。

適用条件

① 自然条件
・溶接作業以外は少雨程度であれば施工可能。
② 現場条件
・製品の仮置きは、2m×5m(10m2)のスペースで90枚(45m2)分可能。
・敷き木を用いて2段積みとした場合には、180枚(90m2)分可能。
・施工機械の作業スペースは、3.5m×10m程度。
・施工機械の大きさは、バックホウ(クレーン機能付)0.28m3程度、またはラフテレーンクレーン4.8t程度以上。
・施工機械の標準は、バックホウ(クレーン機能付)0.8m3、またはラフテレーンクレーン10t。
③ 技術提供可能地域
・現時点(令和元年)においては九州地区限定。(※長崎県以外は別途運賃が必要となる)
④ 関係法令等
・特になし。

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
有徳コンクリート(株)
TEL
0957-72-5004

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