新規性
・グライド抑止柵は積雪深に関わらず柵高さが50cmであり、柵上端に梁材を取付ける。
・グライド抑止柵は小段と小段の間の斜面高さ方向に積雪深程度の間隔を開けて3列程度設置する。
・グライド抑止柵はコンクリート基礎を構築せずに、アンカーボルトを用いて支柱を斜面に固定する。
期待される効果
・梁材位置が50cmと低いため、柵が積雪層に埋没することで,柵上端に雪崩を誘発する原因となる雪庇(せっぴ)の発生が抑制される。
・斜面積雪層の変形を抑制し、斜面上に滑らかな階段状の等厚さに近い形状で積雪されることから、除雪作業時の排雪置き場として活用可能である。
・柵が積雪層に埋没し雪庇ができにくく、冬季には人力による雪庇の除去作業の省力化が可能である。
・雪崩を誘発する原因となる雪庇ができにくく、山間部道路際での雪崩に起因する道路交通障害を抑制できる。
適用条件
① 自然条件
・強風、強雨、積雪時は施工不可。
② 現場条件
・材料仮置スペースは柵高0.5m×支柱間隔2.5m 100m×3列施工の場合、5m×5m=25m2、施工スペースはコンプレッサー、グラウトポンプ、グラウトミキサ、送水ポンプ、発動発電機、4.9t吊クレーンが稼動できる20m×5m=100m2が必要
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- グラウトポンプ
- グラウトミキサ
- コンプレッサー
- 削孔機
- 削孔機固定用ワイヤー
- 送水ポンプ
- 発動発電機
- ラフテレーンクレーン