デルタワン

2024/06/06 更新
  • デルタワン設置状況
  • デルタワン試験設置状況(従来技術との比較)

NETIS登録番号:HK-160002-VE

概要

鉛直構造で柵上端からの雪のせりだしを抑制する技術

新規性

・柵上部を鉛直構造にすることで、柵上端からの雪のせり出しが抑制され、巻きだれが発生しづらくなる。(従来の吊式雪崩予防柵の場合、斜面直角に柵を設置する構造であるため、積雪の増加と共に雪が柵上端からせり出し、巻きだれが形成されやすい。)
・支持ロープを必要としない構造のため、沈降力の影響を受けにくく、柵本体の起き上がりや転倒が生じづらい。(従来の吊式雪崩予防柵の場合、柵上部への雪の堆積により、支持ロープが積雪の沈降力による荷重を受けやすくなる。特に雪の圧密が進行する融雪時にその荷重は増加し、柵本体の起き上がりや転倒が生じ、柵が破損する場合がある。)
・鉛直構造により、雪が設計通りの自然に近い積もり方をするため、設計積雪深に到達する前に柵上端に雪が堆積するということが起きづらい。それにより、柵の嵩上げや柵高の変更等を減少できる。(従来の吊式雪崩予防柵の場合、設計上は考慮されていないが、実際は斜面直角構造の影響により、設計積雪深に到達する前に雪が柵上端からせり出し、高い柵への取替えや嵩上げ柵の設置を行うケースがある。)
・アンカーとの接続に主索ケーブルを用いた吊式のタイプと柵本体ベースプレートにアンカーを固定した固定式のタイプがあるため、より省スペースで柵の設置が可能となる。(従来の吊式雪崩予防柵の場合、柵本体とアンカーとの間に支持ロープ+主索ケーブルが接続されるため、その分の用地を必要とする。)

期待される効果

・巻きだれが発生しづらいため、維持管理費の削減が図れる。斜面直角設置をする従来技術は、巻きだれが形成されやすいため、雪庇切りが行われる場合がある。
・安心感、景観性の向上。雪が自然に近い積もり方をし、柵からの雪のせり出しがほとんどないため、道路への落雪の不安感や圧迫感が軽減される。
・設計積雪深に到達するまでに柵の上端部に雪が堆積することが起きづらいため、柵の嵩上げやより高い柵への取替えを行うケースが減少する。
・省スペースで設置できるため、雪崩対策範囲に対して広範な対応が可能。

適用条件

① 自然条件
・自然降雪による斜面上の積雪。
② 現場条件
・整形法面及び凹凸の少ない法面で雪崩予防施設を必要とする箇所。
・斜面勾配40°(1:1.2)及び45°(1:1.0)の法面。
・法面のN値5以上。
③ 技術提供可能地域
・積雪地域。
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • エアーハンマー掘削機
  • 削岩機
  • トラッククレーン

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
東京製綱(株)
TEL
03-6366-7788
企業情報
公式サイト

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