浜崖後退抑止工用二重シート式サンドパック「ジオチューブDS」

2021/02/24 更新
  • 期待される効果

NETIS登録番号:QS-190033-A

概要

波による砂浜の侵食や浜崖の後退を防止または抑止するための技術において、繊維製の大型袋材に現地の海浜材料や養浜材を充填したサンドパック(砂袋詰め)工で、高強度のポリプロピレン製織布を基布としたチューブ状の袋材と、袋材を摩耗や紫外線から守る外側シートの二重構造を有した大型土嚢。

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新規性

1.景観
・平常時に砂をかぶり、砂浜と馴染む景観となる。
・高強度のポリプロピレン製織布を基布としたチューブ状の袋材とし、外側シートは織布と不織布の複合品であり、不織布を砂色に近い色とすることで景観性が向上される。
2.施工性・周辺環境への影響
・現地の海浜材料や養浜材を中詰材としてポンプ充填することにより、かごマット内への粟石中詰材が不要となり、迅速な施工が可能となる。
・砂浜が回復し、撤去することとなった場合、中詰材が現地海浜材料や砂であるため、砂浜の一部として再利用が可能である。
3.耐久性
・初期強度の高い基布を用いることにより、耐摩耗性および耐候性に優れる。(10年程度の耐久性が期待できる:国総研資料第745号浜崖後退抑止工の性能照査・施工・管理マニュアル Ⅱ-4-14劣化後引張強度より)
・ジオチューブDSの外側シート不織布内に砂が混入することで保護層を形成し、基布の摩耗が抑制される。
4.波浪安定性
・高さ1.5m×幅4.3m×長さ20mの大型断面としたことにより、高い波浪安定性を有する。

期待される効果

・砂浜と馴染む景観とすることができる。
・迅速な施工が可能で、早期に抑止効果が期待できる。
・鉄線かごマットに比べ砂礫に対する耐摩耗性能と耐候性能を向上させ、波浪安定性の向上も期待できる。

適用条件

① 自然条件
・高波浪時は施工不可(1m以上程度)。
② 現場条件
・陸上施工を基本とする。
・サンドパック背面の養浜盛土の修復に必要な重機が走行可能な幅を確保できる箇所。
・前面に砂浜が存在する場所に設置することを原則とする。
③ 技術提供可能地域
・全国
④ 関係法令等
・特になし

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
三井化学産資(株)
TEL
03-3837-0281
企業情報
公式サイト

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