新規性
従来技術のアルカリ系の溶液型水ガラスグラウト(有機系)から、新技術の耐久性無機溶液型シリカゾルグラウトに変えた。
期待される効果
・従来技術で見られた未反応の水ガラスがなくなり、シリカの溶脱も抑えられるため、改良体の長期耐久性が向上する。
・改良体の強度を保つために多くの水ガラスを使用する必要がなくなり、一軸圧縮強度が同程度の場合は、注入材の単価を抑えることが出来るため、改良地盤の経済性が向上する。
・従来技術よりゲルタイムを長く設定できるため、改良地盤への浸透範囲も大きくなり、注入材の浸透性(品質)が向上する。
・従来技術に含まれていた有機物が全て無機物となるため、水質管理面が向上し、周辺環境への影響を抑制出来る。
・従来技術は有機物を含むため、過マンガン酸カリウム消費量もしくはTOC(全有機炭素量)を検査・管理する必要があり、新技術では検査を簡略化し施工性が向上する。
適用条件
① 自然条件
・特になし
② 現場条件
・プラント用地として、50m2~100m2程度が必要(ダブルパッカ工法、注入4セット)
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限なし
④ 関係法令等
・「薬液注入工法による建設工事の施工に関する暫定指針」(建設省、昭和49年7月10日)
・「薬液注入工事に係る施工管理等について」(建設大臣官房技術調査室長、平成2年9月18日)