新規性
超音波振動を併用しながら薬液の注入を行うことにより、従来工法に比べて注入材の浸透性能が大幅に向上し、注入範囲や品質が向上する。ゲルタイムの長い注入材を用いて確実に浸透させるため、広範な液状化対策や隆起変状が懸念される構造物の近接施工に適する。
期待される効果
・超音波振動がもつ洗浄効果により、注入材の浸透を阻害する土粒子間の目詰まりが解消され、浸透が広範囲に均質に進むことで改良品質が向上する。
・超音波振動の併用で注入材が浸透しやすくなるため、浸透距離の拡大により効率的な改良が可能になり、工期短縮化で経済性の向上につながる。
・浸透性能が向上することで、これまで浸透できず地上面にリークしていた注入材量が抑制され、産廃処理量が低減される。
・浸透性能の向上により地盤隆起や変状が起きにくくなるため、重要構造物の近傍や直下部での施工性が向上する。
適用条件
①自然条件
・従来技術(二重管ダブルパッカ工法)と同等
②現場条件
・削孔工設備 5×10=50m2
・一次注入工設備 4×14=56m2
・二次注入工設備 8×10=80m2
・その他の現場条件は従来技術(二重管ダブルパッカ工法)と同等
③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
④関係法令等
・電波法に基づく高周波利用設備の申請(総務省の各地方総合通信局へ届出)については、注入装置の型式指定を取得したため不要
・その他の関係法令は従来工法(二重管ダブルパッカ工法)と同等