全方位高圧噴射工法(MJS工法:Metro Jet System)

2024/08/28 更新
  • 従来工法との泥土排出機構の比較図

概要

全方位高圧噴射工法(以下MJS工法)は、独自の泥土排出機構により、従来の高圧噴射撹拌工法が対象としている鉛直方向の地盤改良はもちろん、水平施工や斜め施工が可能であるとともに、噴射撹拌に伴う周辺地盤の変状を抑制できる工法。

新規性

MJS工法の最大の特徴は、地盤の切削によって発生した余剰な泥土の排出機構にある。従来の高圧噴射撹拌工法は、切削した泥土をエアーリフトのみに頼って地表に排泥するため、排泥ができない水平や斜めの施工が困難であった。MJS工法では、地盤内圧力を計測管理しながら、泥土を多孔管内の専用排出管に強制吸引して地表へ移送、排泥することにより、水平施工、斜め施工、大深度施工を可能にした。併せて地盤内圧力の圧力管理に基づいて排泥量を調節吸引することにより、噴射撹拌に伴う地盤の隆起、沈下などの地盤変状を抑えることを可能にした。

期待される効果

・水平、斜め、鉛直施工が可能
あらゆる方向に改良体を造ることができ、地下埋設物が輻輳する都市部において、地上からの鉛直施工が困難な現場に適用できる。
・周辺地盤、構造物に影響を及ぼさない
地盤内圧力をコントロールすることにより、周辺地盤や地表および地下の構造物に影響を与えることなく、幅広い用途に適用できる。
・大深度の地盤改良が可能
従来工法では不可能な大深度(40m以上:鉛直および斜め施工、30m以内:水平施工)に対応できる。
・排泥処理が集約できる
専用管により排泥を直接移送できるため、現場をきれいな環境に維持できる。
・改良による汚染を防止
排泥を専用排出管により行い、泥土を地表に放出しないため、土壌・水中への汚染を防止する。河川や海上での施工に適している。
・改良体断面を選定できる
改良体断面を円形から扇形までのあらゆる角度で、自在に選択できる。

適用条件

①自然条件
・未固結の砂質土、粘性土
②現場条件
・標準のプラント配置必要面積 15m×20m=300m2
・立坑内作業での必要面積 幅:改良径中心から両側に1.5m以上、長さ:6.0m以上
・MJS専用マシン仕様
鉛直仕様:長さ2,500mm、幅1,850mm、重量3.1t、必要空頭4.0m以上
水平仕様:長さ2,800mm、幅1,620mm、重量1.5t、必要空頭2.0m以上
水平・鉛直・斜め仕様:長さ3,800mm、幅1,500mm、重量3.6t、必要空頭4.0m以上
③技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
④関係法令等
・国土交通省通達「セメントおよびセメント系固化材を使用した改良土の六価クロム溶出試験(案)」
・建設副産物適正処理推進要綱、他

施工事例・施工実績

工事採用実績

12件
95件
40件

施工手順

カタログ

カタログPDF

会社情報

会社名
東興ジオテック(株)
TEL
03-3456-8761
企業情報
公式サイト

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