新規性
単管ロッドを用いた超高圧硬化材の2方向同時噴射により、コンパクトな機械設備で短時間に地盤を切削撹拌することが可能となり、通常の単管方式に比べ大きな径の改良体を造成でき経済性を向上させた。また、硬化材料に高強度材や浸透性材を使い分けることによって、高強度の改良や液状化対策の改良を可能とした工法である。
期待される効果
1.単管方式のコンパクトな機械設備で、大型の施工機械が配置できない狭隘な施工箇所に対応できる。
2.改良目的によって、3タイプの工法から選定が可能。
①標準タイプ(ウルトラジェット-A工法)
・撹拌効率改善による経済性向上(セメント系硬化材 W/C=100%)
・従来の単管方式と同等の強度を確保しつつ、撹拌効率の向上により、工期の短縮、経済性の向上が図れる。
②高強度タイプ(ウルトラジェット-B工法)
・高強度材料噴射による高強度改良(セメント系硬化材 W/C=60%)
・強度向上により改良体の本数低減や排泥量抑制が期待できる。
③液状化対策タイプ(ウルトラジェット-C工法)
・浸透性材料適用による液状化対策(微粉末スラグ系硬化材)
・浸透性材料により、高圧噴射による改良域に加えて浸透による改良域が広がることで、改良径の拡大および排泥量の低減ができる。
適用条件
① 自然条件
・砂質土地盤、粘性土地盤
・改良深度0.5m~20.0m
② 現場条件
・標準施工のプラント 7×15=105m²
③ 技術提供可能地域
・技術提供地域については制限無し
④ 関係法令等
・国土交通省通達「セメント及びセメント系固化材を使用した改良土の六価クロム溶出試験要領(案)」