新規性
・従来技術では、切削と舗装という2工程を要したが、新技術であるリフレッシュシールMixは、特殊改質剤を添加した加熱アスファルト混合物を1~2cmの薄層で施工することにより切削工程が不要となる。その結果、工期の短縮と切削廃材の抑制が図れる。
・リフレッシュシールMixは、薄層施工であるが特殊改質剤中の改質剤と植物繊維の効果により、既設舗装のリフレクションクラックを抑制すると共にすべり抵抗性が確保できる。
・中温化効果により最小施工厚さ5mm、平均施工厚さ15mmの薄層でも、施工時の混合物の温度低下に伴う表面の粗面化や混合物の引きずりが発生することなく施工が可能である。
期待される効果
・切削工程の不要により工期短縮が図れ、経済性が向上する。
・リフレクションクラックの抑制が2年の調査で確認できたが、長期供用性については今後調査予定である。
・すべり抵抗性を確保できる。
・施工前路面と比較した場合、平坦性の向上が図れるため車の乗り心地を改善する。
・騒音低減効果により沿道の環境を改善する。(路面騒音の低減)
・切削オーバーレイ工法と比較し、CO2排出量を削減する。
(リフレッシュシールMix t=1.5cm:2136kg-Co2、切削オーバーレイ t=5cm:6522kg-Co2)
・予防的維持工法として適用することにより、ライフサイクルコストを低減できる可能性がある。ただし、長期供用性についてはまだ明らかになっていないことから、施工事例の追跡調査が必要である。
適用条件
①自然条件
・降雨、降雪時は施工不可。
・施工時の気温:5℃以上。
②現場条件
・現道の場合は交通規制が必要である。
・作業スペースは通常のアスファルト舗装と同一である。
③技術提供可能地域
・制限なし。
④関係法令等
・特になし。
使用する機械・工具
- アスファルトフィニッシャ
- 振動ローラ
- タイヤローラ