リフレッシュシールMix

2024/08/27 更新
  • 舗装断面
  • 左:リフレッシュシール(ひび割れがない)/右:既設舗装(ひび割れ路面)

NETIS登録番号:TH-100011-VR(旧登録)

概要

中温化剤(施工性改善目的)、改質剤、植物繊維からなる特殊改質剤を添加した骨材最大粒径5mmの加熱アスファルト混合物を、既設路面に薄層で敷き均し、転圧する表面処理工法である。標準仕上げ厚は1~2cmであり、路面切削や道路構造物の高さ調整が不要である。路面の荒れやクラック等の発生により路面性状の回復・改善が要求される道路や駐車場等において、従来の補修工法と比較して工期を短縮し、材料費・工事費を削減することができ、路面の回復・改善を効率的に行うことができる技術である。また、褥層工としての適用も可能である他、予防的維持工法としても期待できる。

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新規性

・従来技術では、切削と舗装という2工程を要したが、新技術であるリフレッシュシールMixは、特殊改質剤を添加した加熱アスファルト混合物を1~2cmの薄層で施工することにより切削工程が不要となる。その結果、工期の短縮と切削廃材の抑制が図れる。
・リフレッシュシールMixは、薄層施工であるが特殊改質剤中の改質剤と植物繊維の効果により、既設舗装のリフレクションクラックを抑制すると共にすべり抵抗性が確保できる。
・中温化効果により最小施工厚さ5mm、平均施工厚さ15mmの薄層でも、施工時の混合物の温度低下に伴う表面の粗面化や混合物の引きずりが発生することなく施工が可能である。

期待される効果

・切削工程の不要により工期短縮が図れ、経済性が向上する。
・リフレクションクラックの抑制が2年の調査で確認できたが、長期供用性については今後調査予定である。
・すべり抵抗性を確保できる。
・施工前路面と比較した場合、平坦性の向上が図れるため車の乗り心地を改善する。
・騒音低減効果により沿道の環境を改善する。(路面騒音の低減)
・切削オーバーレイ工法と比較し、CO2排出量を削減する。
 (リフレッシュシールMix t=1.5cm:2136kg-Co2、切削オーバーレイ t=5cm:6522kg-Co2)
・予防的維持工法として適用することにより、ライフサイクルコストを低減できる可能性がある。ただし、長期供用性についてはまだ明らかになっていないことから、施工事例の追跡調査が必要である。

適用条件

①自然条件
・降雨、降雪時は施工不可。
・施工時の気温:5℃以上。
②現場条件
・現道の場合は交通規制が必要である。
・作業スペースは通常のアスファルト舗装と同一である。
③技術提供可能地域
・制限なし。
④関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • アスファルトフィニッシャ
  • 振動ローラ
  • タイヤローラ

施工事例・施工実績

工事採用実績

5件
141件
38件

施工手順

会社情報

会社名
日本道路(株)
TEL
03-3571-4641
企業情報
公式サイト

特集

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