スチール・ボール・キャリー(SBC工法)

2022/12/15 更新
  • SBC工法イメージ
  • 基礎構造(基礎レール、鋼球ガイド、鋼球、製品ガイド)

NETIS登録番号:CB-110009-VR(旧登録)

概要

クレーンでの直接敷設が困難な現場でコンクリート二次製品をウインチ等で敷設する技術

新規性

・順次クレーンが設置移動できないような現場でも、施工可能である。
・市街地等の密集地帯に限らず、道路・鉄道高架下、送電線下においても、敷設が可能である。

期待される効果

・製品の吊り降ろしを一箇所で行うため、順次クレーンが移動困難な場所でも施工可能である。
・交通規制を伴う場合、クレーン設置は一箇所で行うため、規制区間が短縮される。
・作業班を搬入吊り降ろしと移動敷設作業に分ければ、効率よく作業ができ施工性が向上する。
・クレーン敷設では単体製品毎の敷設しかできないが、新技術では製品を連結し複数一体化して纏めて牽引する事も可能である。
・コンクリート二次製品を移動する際は、予め基礎コンクリートに基礎レール(H鋼:100×100-フランジが上面の方向)を埋込む。鋼球ガイド(丸鋼:φ13)は、基礎レールの両脇に溶接で固定する。製品ガイド(等辺山形鋼:75×75)をアンカーボルトで基礎コンクリートに固定し、鋼球(φ11)を配置する。製品レール(平鋼:44×1700×t9)は、予め製品の底面にアンカーボルトで固定する。その後、コンクリート二次製品を基礎レール上に仮置きし、ウインチ等で移動を行う。
・鋼球を使用することにより、基礎とコンクリート二次製品との摩擦係数が低減され移動機材の省力化ができる。
(試験値:①BOX L=1.5m製品 13t 摩擦係数μ=0.05~0.06,②BOX L=2.0m製品 10t 摩擦係数μ=0.03~0.04,③BOX L=2.0m製品 32t 摩擦係数μ=0.06~0.09:水平直線区間)
・PC鋼棒等で縦方向連結を行う場合は、基礎と製品の摩擦係数が低減されるため、従来よりも小さな力でウインチ等で引き寄せが可能である。
・縦断勾配がある場合(10%以下)でも、強力磁石球・滑剤等をレールに設置及び塗布することで鋼球が偏ることがないので移動が円滑にできる。
・基礎のレール高を精度良く設置することで、製品の据付時の調整手間を低減できる。
・基礎のレール、ガイド等は、特殊な加工を要しないので既存の規格をそのまま使用する事ができ、容易に入手可能である。
・ボックスカルバート、L型擁壁、水路などのコンクリート二次製品で基礎コンクリートを伴う製品に対応し、ウインチ等で小型製品から大型製品(32t程度)まで幅広く活用できる。
・製品重量3t程度であれば、人力でも移動が可能である。

適用条件

① 自然条件
・特に制限なし。
② 現場条件
・クレーンでの吊り降ろし作業場所1箇所は必要となる。
・対応縦断勾配は、10%以下とする。
③ 技術提供可能地域
・全国に提供可能。
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • ラフテレーンクレーン
  • ウインチ

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
昭和コンクリート工業(株)
TEL
058-255-3337
企業情報
公式サイト

このカテゴリーでよく見られている工法