FAボックス

2022/12/19 更新
  • 隅角部のループ継手構造
  • 頂版スラブ(PRC構造)
  • 頂版目地(せん断キー)
  • 隅角部詳細図

NETIS登録番号:QS-110006-VE(旧登録)

概要

3分割プレキャスト部材と現場打ちコンクリートを併用し、大断面ボックスを構築する工法。

新規性

■FAボックス
・ループ継手構造によるハーフプレキャスト工法とした
・セグメント化された頂版スラブと側壁部材を単純な形状、構造にした
・頂版スラブをPRC構造とした
・頂版スラブ目地をせん断キーの形状とした
■ウイング
・ボックスカルバートのウイングを現場打ちからプレキャスト化した製品
・ボックスカルバートとプレキャストウイングをハンチ部のループ継手構造により一体化した

期待される効果

■セグメント化された頂版スラブと側壁部材を単純な形状、構造にすることにより、以下の効果が期待できる。
・課題であった型枠改造費を抑えることができ、積算上は現場打ちコンクリートよりもFAボックスの方が若干高くなるが、場所打ちコンクリートと経済的に遜色の無い水準まで引き下げることができた。これにより、様々な状況下のもとで、設計者は柔軟に選択肢を広げることができる。
・60~90°までの角度に容易に対応可能であり、自由度の高い設計を行うことができる。
■ハーフプレキャスト工法とすることにより、以下の効果が期待できる。
・工期の短縮が可能。
・省人化が可能。
・工場製品であるため、品質が安定している。
■頂版スラブをPRC構造とすることにより、以下の効果が期待できる。
・大断面ボックスの構築を可能とした。
■頂版スラブ目地のせん断キーにより、縦断方向の一体性も確保できるため、PC鋼材による縦締めは不要となる。これにより、以下の効果が期待できる。
・施工性の向上が図れた。また、工事費を高くする要因となっていた縦締め緊張工事費の改善が図れた。
※ただし、ボックス上にアスファルト舗装が直接舗装される場合は、縦断方向に対する輪荷重による集中荷重の影響が大きくなるため、頂版スラブのPC鋼材による縦締めを行う。

適用条件

① 自然条件
・強風時には作業を中止すること。
・現場打ちコンクリート打設の際、降雨の影響を受けない対策が必要。
② 現場条件
・大型クレーン車、大型トレーラーが進入可能な場所。一般的に半径7m程度のクレーン設置場所及び幅員6m程度の大型トレーラーの進入路、製品の荷降ろし及び仮置きスペース、大型トレーラーの旋回スペースが必要になる。
③ 技術提供可能地域
・全国。
④ 関係法令等
・道路構造令
・車両制限令

使用する機械・工具

  • 高所作業車
  • ラフテレーンクレーン

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
(株)ヤマウ
TEL
092-872-3301
企業情報
公式サイト

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