新規性
・固化材を生石灰から半水石膏を主原料とする中性固化材に変えた。
期待される効果
・固化反応が中性域のまま30分~120分程度と短時間で終了するため、生石灰と比べて仮締固め・二次混合・中和処理が不要となり、トータルコストの低減および工程の短縮が図れる。
・固化材自身が中性であるうえ、固化反応が中性域のまま終了するため、生石灰と比べてアルカリによる動植物への影響がなく、周辺環境への影響が向上する。
・有機質土を処理する場合、アルカリ化によるアンモニア臭発生の恐れがないため、周辺環境への影響が向上する。
・発熱量が生石灰の約1/9と小さいため、発熱による発火・火傷の恐れがなく、強アルカリ物の飛散がないため、安全性が向上する。
・固化材単体に魚毒性がないため、水生生物への悪影響がなく、周辺環境への影響が向上する。
・固化材単体の溶出試験で土壌環境基準に適合するため、安全に使用できる。(注)
(注)フッ素溶出問題について
原料石膏の種類によるフッ素化合物の溶出問題については、高機能フッ素処理剤「Fクレスト」を開発し、固化材単体でのフッ素溶出量が土壌環境基準値内となるよう、Fクレストを適宜添加してフッ素溶出対策を図っている。
適用条件
① 自然条件
・雨天時施工不可。
② 現場条件
・特になし。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・環境基準法に基づく土壌環境基準
・土壌汚染対策法に基づく特定有害物質の含有量基準
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律
・建設汚泥の再生利用に関するガイドライン
使用する機械・工具