アバノン(透水性型枠用シート)

2019/03/29 更新
  • アバノン構造
  • コンクリート表面状況(アバノン)
  • コンクリート表面状況(合板型枠)

NETIS登録番号:KK-140008-VE

概要

透水性シートを利用したコンクリート面の品質を向上する技術

新規性

・従来技術のコンクリート工における合板や鋼製型枠に気泡や余剰水を排出させる透水性シートを型枠の打設面に張り付け、あばたの発生を低減しコンクリート構造物表面の品質が向上する型枠に改善

期待される効果

■「アバノン」を型枠に張り付ける事で、従来の合板型枠と比較して、以下の効果が期待される。
(代表性能として、型枠ハンチ角度45度で比較した)
・表面あばた率の改善:7.94%(合板型枠)→0.12%(新技術)。
・中性化進行の抑制:26週後中性化深さ 13.6mm(合板型枠)→0mm(新技術)。
・コンクリート表面の透気抵抗性の向上(透気係数):0.36×10-16m2(合板型枠)→0.054×10-16m2(新技術)。
・コンクリート表層部の緻密性の向上(総細孔空隙):10.02×0.01cm3/g(合板型枠)→8.96×0.01cm3/g(新技術)。
・コンクリート表面の透水抵抗性の向上(拡散係数):7.466×10-3(合板型枠)→3.378×10-3(新技術)。
・コンクリート表面の圧縮・引張強度の向上:圧縮強度33.8N/mm2、引張強度2.2N/mm2(合板型枠)→圧縮強度34.7N/mm2、引張強度2.32N/mm2。
・凍結融解に対する抵抗性(気泡間隔)は同程度:241μm(合板型枠)→245μm(新技術)。
■以上から新技術を活用することでコンクリート構造物に対するメリットを以下に示す。
・コンクリート構造物表面のあばたの発生を低減する。
・コンクリート構造物表層の緻密性を向上し中性化進行の抑制と透気抵抗性高まり、鉄筋の酸化を防ぐことから耐久性の向上が期待できる。

適用条件

① 自然条件
・透水性シートを合板や鋼製型枠に張り付けて、型枠を組み立てまたは解体作業を行うため、強風、大雨、大雪等の悪天候により作業の実施に危険が予想される場合は施工できない。
② 現場条件
・型枠製作、透水性シートの張り付けには最低0.9m×1.8m=1.62m2の作業スペースが必要。
③ 技術提供可能地域
・日本全国技術提供可能。
④ 関係法令等
・廃棄物の処理及び清掃に関する法律
・土木工事安全施工技術指針

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
前田工繊(株)
TEL
03-6402-3944
企業情報
公式サイト

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