大地震後の安全性判定工法「SBBR最大変位計」

2020/09/07 更新
  • SBBR最大変位計
  • 最大変位計の作動例

NETIS登録番号:SK-130015-A(旧登録)

概要

橋梁の安全性を判定するため,地震時の座屈拘束ブレースの変位量を確認する技術

新規性

・従来は座屈拘束ブレースに設置した罫書き針方式最大変位計の罫書き傷から最大変位量を計測していましたが、「SBBR最大変位計」は座屈拘束ブレースの変位量を、おはじきの要領で角ワッシャーに伝達することで最大変位量を記録する。
・従来は座屈拘束ブレースに近づいて、直接変位量を計測し安全性を判定していましたが、角ワッシャーの停止位置で安全性が一目で判定できる目盛を取付けた。
・目盛は識別しやすい色として信号機の配色を参考に、緑色(安全)、黄色(注意)、赤色(危険)の3色に色分けしている。
【緑色(安全)】一般車両の通行可能→座屈拘束ブレースにはレベル1以下の地震力しか作用してしておらず、一般車両の通行可能。
【黄色(注意)】緊急車両の通行可能→座屈拘束ブレースにはレベル1を越える地震力が作用しましたが、設計で想定している地震力以下です。詳細な点検は必要ですが、緊急車両の通行が可能。
【赤色(危険)】通行止め→座屈拘束ブレースには設計で想定している以上の地震力が作用しました。直ちに通行止めし、詳細な点検が必要。
・従来は常時監視システムで最大変位量を把握しようとすると、多大な設備や電源が必要でしたが、本技術では無電源のシンプルな動作原理により、最大変位を記録・保持する。
・従来は安全性の判定に近接点検が必要でしたが、遠方目視で判定可能。
・従来は橋梁点検車が必要でしたが、地上からの遠方目視のため橋梁点検車を省略できる。

期待される効果

・遠方目視で安全性の判定が可能となったことで、迅速に緊急輸送道路の確保が可能となる。
・橋梁点検車を省略することで、機材待ちの時間がなくなり、初動判断までの期間が短縮できる。
・無電源で動作可能なため、長期計測が必要な土木、建築構造物に適している。
・従来、測定が困難な大変位の変位量が測定可能。

適用条件

① 自然条件
・特になし。
② 現場条件
・特になし。
③ 技術提供可能地域
・制限なし。
④ 関係法令等
・特になし。

使用する機械・工具

  • 最大変位計

施工事例・施工実績

施工手順

会社情報

会社名
高田機工(株)
TEL
06-6649-5100
企業情報
公式サイト

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