新規性
・従来技術では採取したコアを持ち帰り、真空チャンバーで蛍光エポキシ樹脂を含浸させていたがSingle i工法は現場でリアルタイムに検査できる。
・採取コア径φ100であれば穴径は約108mmでSingle i 工法(φ9)ではコア採取の0.7%の超微破壊検査である。
・コア採取では鉄筋を切断する可能性があったがSingle i工法の穿孔ビットは鉄筋を切削しない。
・従来技術では穿孔時にコンクリート内部のひび割れに角欠けを起こしていたが1度目の穿孔後、樹脂を注入硬化させることで同一箇所に2度目の穿孔をした時に角欠けを起こすことなく正確なひび割れ幅の計測が可能になった。
・コンクリート内部が湿潤状態でも検査が可能になった。
期待される効果
・橋梁床版等を下面から検査できるので交通規制が不要。
・後打ちコンクリートの接着検査等が微破壊で正確に検査できる。
・ひび割れ等の計測がリアルタイムで正確なデータを取得することができる。
・躯体の損傷を著しく軽減できる。
・小口径なので鉄筋密度の高い箇所での検査が可能。
適用条件
① 自然条件
・降雨時でも穿孔機械に雨水が当たらないように養生をすることで作業を進めることができる。
② 現場条件
・作業スペースが1.5m2以上必要(1m×1.5m)。
・水、電気、足場は別途見積り。
③ 技術提供可能地域
・全国。
使用する機械・工具
- 小口径深孔削孔機
- 鉄筋探査機
- 内視鏡(i-SCOPE)