新規性
・下塗り材をジンクリッチペイント1回塗り、弱溶剤型エポキシ樹脂塗料2回塗りからアクリル酸エステル共重合体入りのシーラー1回塗りに変えた。
・中塗り材をふっ素樹脂塗料1回塗りから粉体(セメント系材料に防錆剤を混ぜ合わせたもの)と樹脂(アクリル酸エステル共重合体)を混錬したものの2回塗りに変えた。
・上塗り材はふっ素樹脂塗料1回塗りから弱溶剤形シリコン樹脂塗料2回塗りに変えた。
・鉄筋の防錆・耐蝕対策として現場で組み上がった鉄筋を塗装していたが、製造段階でI・R COAT液に鉄筋をドブ浸けする方法に変えた。
期待される効果
・下塗り材をアクリル酸エステル共重合体に変えたことにより塗装工程と塗料使用量の低減ができ、経済性の向上が図れ、かつ乾燥時間が短く工期の短縮が可能。
・中塗り材を粉体と樹脂に変えたことにより鋼体面との付着強度が強く、折り曲げてもひび割れしない柔軟性があり、温度変化や乾燥等による鋼体の収縮・伸長等に対する追従性が高く、さらにしゃ塩性、中性化阻止性、透湿性等を有するので品質・耐久性向上が図れ、長期に安定して鋼体面の保護ができる。また無機系材料であるため、湿潤環境下でも施工でき、かつ有害物質発生のリスクが小さいので作業者、周辺環境に優しい塗料であり、工期短縮も図れる。
・鉄筋コンクリート用鉄筋の現場組立後の塗布作業がなくなり、工期短縮、コスト削減が可能で安全性向上が図れる。
適用条件
① 自然条件
・作業環境条件:気温5℃~40℃、湿度85%以下
・降雨、降雪、強風時は作業しない
② 現場条件
・作業幅として最低1m程度が必要
・材料スペースと混錬スペースとして3.3m2程度が必要。材料・機材の運搬は普通トラックなど一般車両で対応可能
③ 技術提供可能地域
・制限なし
④ 関係法令等
・消防法(昭和23年法律186号 総務省消防庁)
・労働安全衛生法(昭和47年・法律57号 厚生労働省)
・危険物の規制に関する政令(昭和34年 総務省消防庁)
・毒物及び劇物取締法(昭和25年 厚生労働省)
・化学物質排出把握管理促進法(平成11年 経済産業省)