セレクトコートさび鉄構造物リニューアル工法

2024/08/30 更新
  • 除錆・防錆を同時施工/赤サビを黒色不働態被膜に転換
  • さび鉄構造物リニューアル工法の防錆メカニズム
  • 赤錆面の化学的除錆と防錆を同時に施工する新技術
  • 簡単施工でも、確実な除錆・防錆性能を発揮

NETIS登録番号:SK-220006-A

概要

ブラストなどのサビ除去を行わずに、浮きサビ(層状サビ、こぶ状サビ)のみを除錆処理後、残置の赤錆を安定な黒錆に錆転換、鉄素地/黒錆/塗膜の一体化・不働態被膜防食構造を形成、腐食因子を阻止して、化学的除錆と防錆を同時に施工するサビ鉄構造物等のリニューアル工法。

新規性

・Rc-Ⅰ塗装系ではブラスト処理(1種ケレン)で素地調整を行っていたものを、浮きサビ(層状サビ、こぶ状サビ)の除去及び活膜の目粗し程度の簡易な工程(浮きサビ除去+4種ケレン相当)で対応できる。

・赤錆を物理的に除去する除錆工程を削減し、(1)250µm以下の赤錆を残置して活用する工法に変えた。(2)セレクトコートN-300により赤錆を黒錆転換し、強固な不働態被膜を形成する化学的な除錆・防錆工程に変えた。

・従来の塗装系は、下塗り、中塗り、上塗りと段階的に積層化・システム化して、高い防錆性能と耐候性を発揮する重防食塗膜を形成するものの、下層・中層の防錆塗膜を積極的に活用することはなかった。これを、(1)下層のセレクトコートN-300の2回塗りを簡易防錆塗膜とし、セレクトコートE-350の1回塗り塗膜を一般防錆塗膜として段階的に活用できる方式に変えた。(2)一般防錆塗膜は、用途に応じて防錆・補強塗膜仕様、重防食仕様、コンクリート打設などを選択できるように変えた。

期待される効果

・除錆工程を簡素化したことにより、施工空間(1m×1m)が少なく、狭い場所でも施工可能。騒音、振動、粉塵が少なく、物理的な除錆に係る工数及び工費を削減でき、安全性が向上する。
・除錆工程を変更したが、新技術の強固な不働態防錆被膜の防錆性、耐候性、性能安定性はRc-Ⅰ塗装系と同程度以上である。簡単で失敗のない工程により、小規模修繕工事から大型工事に至るまで対応可能である。
・どこでも、誰でも、どんな鋼材の赤錆にでも、応急処置用の簡易防錆仕様から、重防食仕様にも対応でき、簡単で、安価な、汎用性に富む塗装技術として活用できる。48.39%のコストダウンと、工期を9.4日から4.25日となり、54.79%の工期短縮が見込まれる。
・薄板でも、厚板でも、表面が亜鉛メッキでも、鋼材表面に発錆があれば、効果的に除錆・防錆が可能である。

適用条件

① 自然条件
(適用に当たっての制約条件)
・気温5℃以下、湿度85%以上、降雨や結露の恐れがある場合は施工できない。
・表面塩分が、塗装時に50mg/㎡以上付着している場合は施工できない。
② 現場条件
・片手で手動工具、刷毛、ローラーが取り扱える程度の作業スペースが必要である。
③ 技術提供可能地域
・制限はなく全国提供可能。
・ただし沖縄県、北海道、離島では、送料の割増しあり。
④ 関連法令等
・特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(平成11年法律第86号)
・消防法(昭和23年法律第186号)

 

   製造元

 

 会社名 アルファペイント株式会社

 TEL  03-6423-1390

 URL  https://www.alphapaint-group.com/

施工事例・施工実績

工事採用実績

0件
14件
6件

施工手順

会社情報

会社名
(株)アークノハラ
TEL
03-3351-9301
企業情報
公式サイト

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